議員が職権の濫用していることを内部告発をしようとしているのだが、資料を持ち出すことは一歩間違えれば窃盗罪になるため、証人として同行して欲しい。
市議会議員の秘書である江畑の依頼を受けた山鹿は、江畑と共に事務所に行ったが、そこで突然、眠りに耐えられなくなり……目が覚めたとき、隣には死体が、自分の手には血に染まった包丁があった……
副題そのまま。殺人の容疑でつかまった山鹿善行のお話。
テンポよく進む会話とストーリィ展開に、読まされますね。善行がつかまったことを大喜びする警察関係者のニュースに爆笑です。いろいろネタ満載で面白い。
それにしても今回は、やることなすことすべて裏目にでるという展開の連続でした。比較的わかりやすい伏線だったので、追い詰められ方は予想はつきましたが、きついきつい。どうあがいても行き詰まりという展開は面白かったですね。
ま、逆転方法はグレーどころか黒じゃないかと思わなくもないけれど、いつものことか。いやあ、えげつない。
ただ、被告人=弁護士ということで、ほぼ自分だけで完結してしまうところがちょっと物足りなかったかな。善行があまり自由に動けないような展開だったので、いつもの面子とのやり取りぐらいしかないし、そのやり取りも少ないし、何より雪奈がほとんど出てこない……。
もうちょっと、他の人たちと絡んでくれたら嬉しかったかな。
この巻をもって、ひとまず第一部完となるみたい。シリーズが終わるのではなく、第二部はリニューアルして、主人公が変わるとかなんとか。どんな人がどんな展開を描いてくれるのか、大いに楽しみですね。
タクティカル・ジャッジメント〈9〉被告人・山鹿善行
師走 トオル
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