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[新井輝] ROOM No.1301 #8 妹さんはオプティミスティック!

佳奈と付き合い始めたと言って浮かれるシーナだが、周りはそれなりに見ているようだ。冴子の様子がいつもと違うことに気づいていたのだから。
「あれは、恋だな」
きっとバイト先に相手がいるに違いないと言って、シーナは冴子のバイト先を突き止めるために後をつけ始め、健一はそれを阻止しようと追いかけたが……

シーナ&バケッツの活動を通じて、自分を見つめなおす健一といったところかな。いつもと雰囲気がちょっと違いますね。珍しく肌を合わせることが無いので、そっち方面を期待していると拍子抜けするかもしれない。いえ、僕のことじゃないですよ。

シーナがちょっと暴走気味でしたが、いつまで続くかわからないという不安と、騙しているという罪悪感の裏返しでもあるんだろうなあ。
そんなシーナが気づいたように、どこか閉鎖的だった冴子が少し変わってきた感じがします。そんなに登場しているわけじゃないんだけど、さりげない会話とか雰囲気が違うかなと。人とのつながりがいい方面にでているんだろうなあ。
シーナが想像していたみたいに、鏡の前で、こうかな、それともこうかな、ってやってる冴子を目撃したら可愛すぎてやられますね、間違いなく。

登場人物それぞれがちょっとずつ変わってきてるのが感じられる本作でしたが、一番印象的だったのが健一でした。無気力だった健一が、少しずつではあるけれど、変わってきたことを実感させられるラストのライブといったら!
少しずつ高まる気持ちに、こちらの胸まで熱くなり、がむしゃらな行動へと走った健一の心情を想像したら、思わず涙腺が緩みましたよ。圧巻でした。

ここまで力を出して、ここまでの決意をしたのに、少し未来のことが語られるプロローグでは、まるで別な話になってるんですよね。こんなに気持ちが通じ合ったのに、このあと何があったんだろう。
すごい気になります。

ROOM NO.1301〈#8〉妹さんはオプティミスティック! (富士見ミステリー文庫) - 新井 輝

ROOM NO.1301〈#8〉妹さんはオプティミスティック! (富士見ミステリー文庫)
新井 輝

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