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[新井輝] さよなら、いもうと。

交通事故で死んだ妹。避けられることが多かったから、嫌われていると思っていた。
でも妹の心情が綴られた日記を見て、それが勘違いだったことを知った。
「お兄ちゃんと結婚したい」
辛かったが最後まで日記を読み、そのまま寝ていたことに気がついた。
いつまでも学校を休んでいるわけには行かないと、洗面所へ向かったら、そこにはなぜか死んだはずの妹がいて……

なぜ生き返ったのか、という点の追求は無く、妹が戻ってきた後の生活を描いた物語です。
妹が兄を想っているという展開ですが、妹の言葉や行動に直接的なものがあっても、扇情的ではないです。妹萌というよりは、家族愛という感じで、読んでいると心が優しい気持ちに包まれます。
傍若無人なようで、どこか繊細な母親の視線にも温かさが感じられて、とても良かったです。

妹を亡くした主人公を励まそうとするクラスメイトや幼馴染もいい味出してます。幼馴染の想いに気づかないというのはお約束ですが、わかってていじめる(かつ、後押しする)クラスメイトっていいですよね。掛け合いがとても楽しい。さりげなく人間関係を見極めている点もポイント高いです。

起伏の激しい物語ではありませんが、切なくて温かい気持ちになれる物語ですね。特に最後の四行がグッとくる。このために書かれた物語といってもいいかもしれません。
オススメです。

さよなら、いもうと。 - 新井 輝
さよなら、いもうと。
新井 輝

富士見書房(文庫)
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新井輝

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☆☆☆ さよなら、いもうと 著者/新井輝 イラスト/きゆづきさとこ 富士見ミス

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