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[ヤマグチノボル] 遠く6マイルの彼女

死んだ兄貴の存在の大きさは未だに変わらない。何をやっても超えた気にならない。
どうすれば兄貴を超えられるのか。
そんなとき、兄貴の彼女だった京子が教師として研の学校へやってきた。
懐かしさから話しかけるが、あのころの笑顔は返ってこなかった。
自分を見ると兄貴を思い出すからか。
やるせない気持ちで何とか彼女の気を引こうとするが……。

亡くなった兄を追いかける研が、かつて兄の恋人だった京子と出会ったことから始まるラブストーリィ。
不純な動機から近づき、そのくせ相手の言葉に傷つく。
そこで繰り広げられるやり取りは、痛いほど青臭いし幼い。

拍車をかけるように、二人の関係に過去の横槍や現在の横槍が入り、近づきそうで近づかない、何とも言えないもどかしさ、小気味いいイライラを存分に味あわせてくれました。
これだよ。これこそヤマグチノボルだよ。
こういった作品をこれからもぜひ書き続けて欲しいですね。
大満足な一品です。

遠く6マイルの彼女 (富士見ミステリー文庫) - ヤマグチ ノボル 松本 規之

遠く6マイルの彼女 (富士見ミステリー文庫)
ヤマグチ ノボル 松本 規之

富士見書房(文庫)
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