「……俺じゃ、アイツに勝てないのか」
「ま、そーかもね」
あっさり肯定するディアートを睨む。だがディアートは顔色を変えず、
「けど、俺たちなら勝てるかもしれないだろ」
剣バカのミクロが騎士になったら、配属先はなんと麗しき姫の講演の舞台を設置する施設部隊「赤目隊」で……というシリーズの第五弾。今回は、治癒魔法の発達したベト神聖国で、蘇る死者・ゾンビに立ち向かうことになるお話しです。
うーん。前作がとてもいいところで終わったので、どうなるか楽しみにしていたんですが、若干ズレを感じたかな。ミロクとベド国の姫ミーヤは、王宮を埋め尽くしたゾンビから逃げる為に、ジュジュは外から反撃の為に動いていくんですが、ミーヤがね……。人を助けたいという思いはわかるんですが、王族としての立場をあまり考えてないように思えてしまうから、あれ?って思う。
気になる箇所があったせいか、熱く感じても微妙に乗り切れなかったりしましたが、そんな中、ジュジュとミロクが見せる戦いは良かったです。メインがミーヤ姫を助けることと、ミーヤの騎士であるヴィジャの迷いを振り払うお話しだったので、いつもよりは出番が少なかったんですが、個ではなく仲間として信頼を見せていき、強さを発揮していく展開が素敵。 このふたりは、いいコンビだけど、ミーヤとヴィジャに比べたら色気が足りないので、いつかちゃんとした仲になってくれたらなーなんて思ったりする。
それにしてもディアートが思った以上に活躍してくれて面白かったけど、まさかノーラットさんに負けるとは……いや、でも生活知恵ノートはすごいよね。うん。
本日の騎士ミロク5 (富士見ファンタジア文庫)
田口 仙年堂
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