『……千鳥かなめ、聞こえるか!?』
『……オープン回線で呼びかけている。返事ができないなら、聞いていてくれ!俺は来たぞ。すぐそこまで来ている!』
『俺は君を連れ戻しにきた。わかるか?連れ戻しにきた!』
かなめを救い出す為に、宗介が、レナード、カリニーンたち<アマルガム>の待つメリダ島へ辿り着いて……学園ミリタリーアクションの最終巻です。
もはや言葉にならない。冒頭だけ読むなんて無理でした。ページをめくった直後からクライマックスで、ソースケの言葉に心が奮えてしまったら、読む手を止めることなんてできなかったです。ソースケ、マオ、テッサ、かなめ、次々と場面が変わるスピード感と戦いに引き込まれ、全ての場で涙させられる。ああもう!
全ての戦いが熱かったですが、やはりソースケが一番かな。ただひとりで、いやアルと一緒に飛び込んで、長年共に戦ってきた人だからこそ互角以上に戦えて。宿命ではなくともレナードにギリギリまで追い詰められ、そして親父……最後まで厳しく、優しい人だと思いました。切り抜けても切り抜けても、襲い掛かってくるピンチに、決して諦めなかったソースケが、ついに……というときに流れた映像と、自覚した思いを発した言葉は、本当に胸を打ってくれて、涙が止まらなかった。
ここまできたら、最後に「問題ない」といって終わるのもぜんぜんOKです。つーか、むしろ最高じゃないか!表立って戦うことはなかったけれど、内なる叫びと共に起きたかなめが、現実にくずおれそうになり、でも負けなかった姿に、ああここにかなめがいると思いましたよ。帰ってこれて、抱きしめることができて、本当に良かった。
主役二人のみならず、わかっていたけれど出てきてくれて、ああ神様といいたくなった男の登場と、館長として「THANK YOU」と言葉を送った母なる思いのキスシーンも、人間として行動した彼……そのほかたくさんの場面で感動させられました。たどり着いた結末がまた素敵で、ああ良いものを読んだと、心から思いました。
これで終わりか……寂しさはありますが、これ以上は蛇足ですよね。素敵な物語をありがとうございましたと言いたいです。今からでも遅くないので、未読の人はぜひぜひぜひ!!!!
フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) (富士見ファンタジア文庫)
賀東 招二
関連エントリー
[賀東招二]
[フルメタル・パニック!感想一覧]
[富士見ファンタジア文庫]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) フルメタル・パニック! / 賀東招二
Trackback:1
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3932
- Listed below are links to weblogs that reference
- ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) フルメタル・パニック! / 賀東招二 from booklines.net
- 賀東招二 フルメタル・パニック!12 ずっと、スタンド・バイ・ミー(下) from たかいわ勇樹の徒然なる日記 2010-08-22 (日) 23:27
- いやはや、とうとう賀東招二先生の小説「フルメタル・パニック!」が終わってしまいましたね。 最初の「戦うボーイ・ミーツ・ガール」を買った日、あれは...
Comment:3
- ft 2010-08-21 (土) 20:21
-
「だまれ、あばずれめ」
12年越しのシリーズも完結ですな。感慨深い。。。
最後の1行もソースケのアイデンティティを考えると、とてもいいなぁと思いました。シリーズもののしめくくりってとても難しいと思うので。私はいい年したオッサンなのですが、第1巻発売当時にバイト先の研究室で読んでいたのを思い出します。
台無しな人に喝采しつつ、読了としました。
でもオマケもすこし期待できるのでwktk^^ - deltazulu 2010-08-22 (日) 07:36
-
12年って長いですよね。僕もいい年してるんですが、読み始めたのが遅かったので、ftさんほど感慨に浸れないのが残念です……。でも、思い入れある人が多いのもわかります。最後まで熱く、楽しく、素敵なボーイ・ミーツ・ガールでした。
おまけ期待しちゃいますよね! - m8 2010-08-22 (日) 13:46
-
いやー最高でしたね。
賀東さん、四季さん、お疲れ様でした。余談
マデューカスが強すぎて笑ってしまった







