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神さまのいない日曜日(2) / 入江君人

「あなたの言葉、すべてあなたに返します」
失われる意識の縁に、その台詞だけが残った。
「世界は、騙してくれと、頼みましたか?」

十五年前、神は世界を捨てた。人は死なず、生まれることのない世界で、死の安らぎを与える存在は墓守だった。これは世界を救う夢をみる墓守アイのお話の第二弾。今回は、アイは、傷持ち、ユリーらと共に、世界最大の死者の国、オルタすを訪れるお話です。

ああ、もうアイが可愛いな。素直で真っ直ぐで、好奇心旺盛で。あぶないよと言われても、彼女を止めることはできず、様々な人・物・景色と出会い、感動を露にする姿は、微笑ましいものがあります。周囲の人からしたら、ハラハラでしょうけれど。

まだ幼いうえに、生まれがアレなので、いわゆる世界の闇の部分を、彼女に見せたくないと思うのは、保護者ならずとも思うところではあると思うんですが、決して目をそらそうとしないアイは、誰よりも強いのかもしれません。泣き虫だけど、彼女は負けないよね。

死者の国で隠されていた真実は、残酷に思えるかもしれないけれど、でもそれは生者の傲慢ですよね。解放という安堵は、決して人を傷つけるものじゃないと、そう思わせてくれました。世界を救うために。そう思いながら壊すことしかできないと泣いた少女が、救われる展開が良かったです。

それにしても、ラストの「声の正体」の話は、唐突に思いましたが……どういう意味があるのだろう。

神さまのいない日曜日II (富士見ファンタジア文庫) - 入江 君人

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