「うん、イイ娘なんだよ……」
オレはしみじみと同意した。イイ娘だから、気になってしまうんだ。
せっかく彼女と距離を置いていたというのに、最近の接触とトドメのイメチェンで、今オレの心は千々に乱れていた。
「オレが好きなのは、絽美なんだ」
異性を見る目を養うため、聖☆ジュウゾー学園では、恋人を作ることを目的とした「カップル試験」がある。理事長の孫・成道は、トップの成績を狙うために、ランキング一位の女子「ヴィーナス」を狙っていたが、担任の先生に突きつけられた自分の成績は「中の下」……ナルシストでダメな男が、女の子に振り向いてもらうために努力していくラブコメ物語です。第21回ファンタジア大賞金賞受賞作。
これは面白かった!ラブコメ模様もいいけど、それ以上に恋の行方が気になるお話です。
いや、はじまりはちょっと……って思いましたよ。主人公の成道があまりにもナルシストで、他人に嘲笑されたら注目されてると勘違いする痛い人で、さらには自己中すぎて女の子に対して誠実でないから、こいつ最低だと思ったので。
でも、成績を突きつけられて、自棄気味に誘った子とのデートを経てから、少しずつ変わっていくんですよ。
これまでたしかに誠実ではなかったかもしれないけれど、でもそれは相手の気持に気づかなかったからで、決して女の子を傷つけたいわけじゃないんですよね。傷ついた女の子がいたら、道化を装ってでも(素とも言うが)盛りあげようとしたり、周囲を見るようになったりと、成長を感じられると、なんだか応援したくなってくるから不思議なものだ。
ちなみに、理事長の孫だけど、けっしてこの学園の制度は好きではなく、見返すために学園トップを狙う彼は、ランキング一位とあたりをつけた美少女・瑞本絽美(同じ部活)に近づいていくんですが、同時にクラスメイトで隣の席となった真面目な妹尾雪菜も気になって、揺れ動くところは……まあ、アレなんだけど、これはむしろ、彼の魅力に気づき始めた女の子側の気持ちになっていくと、切なくていいんだなあ。
健気な妹尾にドキドキしつつ、絽美を目指す恋はどうなるのか。と思ってたら、さらにひとり協力な人がグループに紛れ込んできて、これは切なくも楽しいことになりそうですね。夏休み・臨海学校と、学園のイベントはまだまだ沢山あるので、どんな感じで恋が育まれて行くのか楽しみです。
中の下! ランク1.中の下と言われたオレ (富士見ファンタジア文庫)
長岡 マキ子
関連エントリー
[長岡マキ子]
[富士見ファンタジア文庫]
[ライトノベル]
Home > ライトノベル > 中の下! ランク1. 中の下と言われたオレ / 長岡マキ子
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3571
- Listed below are links to weblogs that reference
- 中の下! ランク1. 中の下と言われたオレ / 長岡マキ子 from booklines.net







