不思議なことがたくさん起きたし、いま思い出しても信じられないことばかりだ。
だけどあれは、夢でもなけりゃ幻覚なんかでもない。
僕の身に実際に起きた出来事である。
この物語を簡潔に述べると、こんな具合になる。
『僕は夏海紗音と不思議な航海に出て、世界を破滅の危機から救った』
「あなた、うちの隊員にならない?」―登校中に、探検隊を募集するという少女・夏海紗音と出会った時から、僕の世界は一変した。彼女の力によって、僕は同じように見えてまるで違う重複世界に呼び込まれてしまったのだ。元の世界に戻るには、僕をこちらの世界へとひっぱってきた紗音に協力するしか無く、そして僕は、夏海紗音とその仲間たちと共に、幽霊島を探す航海に出たが……第21回ファンタジア大賞読者賞受賞作。
うーん。つまらないわけじゃないんだけど、どこか見たことあるような描写が多くて、どうしてもノリきれないものがありました。紗音はハルヒの亜流だし……誤解を恐れずに一言で言うなれば「ハルヒと幽霊島を探しにいくラピュタ(ムスカもいるよ)みたいな感じでしょうか。
っていうのは、僕が勝手に感じたことなのでアレですが、いろいろ物足りなく思ったのは事実です。
幽霊島を探しに行くと言う航海へ出るまでのお話は、とてもワクワクさせられるものがあるんですよ。パラレルワールドにきて、行くあてもない男の子が、ちょっといいなと思う女の子のために帆船に乗るための訓練をして、知り合った仲間たちと困難を乗り越えて行くとか、とても青春な景色が見られて、ニヤニヤするんです。でも、その困難も紗音が絡むと、サクっと解決されちゃうから、どうにもご都合な感じが否めなくて……。
ワクワクさが冒険に繋がってくれればもっと良かったのにと思いました。
夏海紗音と不思議な世界1 (富士見ファンタジア文庫)
直江 ヒロト
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