お客「今一瞬、素が出ましたよね!悪態つきましたよね、客に!」
店員「なにをおっしゃいますか。フラワーショップ椎名における接客三箇条は『親切、丁寧、冒涜』ですよ」
お客「最後のはなに!?どういう意味!?確かに色々納得だけどっ!」
店員「ところでお客様。大変申し上げにくいのですが、お顔が気持ち悪いですね」
お客「ホント申し上げにくいこと言ったな!っつうか言うな!」
生徒会を舞台にハーレム日常を描くラブコメシリーズの第七弾。将来なりたいもの再び「就職する生徒会」、鍵が記憶喪失に?「失われる生徒会」、記憶喪失になった原因「そもそも」、ラジオ番組「三度の生徒会」、会長とふたりっきりで「二人の生徒会」、鍵の義妹・りんごがやってくる「歓迎する生徒会」と、卒業式前夜のシリアスエピソードが収録されています。
プロローグの飛鳥とのじゃれあいが、とてもたーのしっ!って始まりなんですが、生徒会室の中でも、楽しいことをやらかしてくれてます。でも、随所に「別れ」の時間を忍ばせてくるあたり、寂しいものがありますね。
「就職する生徒会」では、将来なりたいもののシミュレーションをしていたけれど、せまりくる「時間」をちゃんと受け止めて欲しいなと思ったりもする。ま、生徒会が大切なのではなく、みんなでいられることが大切なんだということをつかんでいくところはよかったですね。
ちょっぴりシリアスなところもあったけれど、やっぱり笑いこそがこのシリーズの醍醐味。今回もたくさん笑わせてもらいました。中でも鍵が記憶喪失になったとき、皆が自分に都合のいいように過去を植えつけようとしたり、そんなあくどい考えを純粋な気持ちで受け止める鍵に罪悪感を持ったりというやり取りが楽しい楽しい。あの知弦さんが思わず赤面しちゃうシーンが最高に可愛かった。ここだけじゃなく、知弦さんは不意打ちの純粋に弱いってことが見えるシーンが多くて良かったなあ。
そんなこんなで楽しさいっぱいだったけど、やっぱり一番笑ったのは、ラジオ番組です。ノリがハンパなくテンポいいし、何よりあの「定められた一言」に破壊力がすごい。笑いが止まらなくてどうしてくれようかと思いました。家の中で読んでよかったとツクヅク思います。
いやあ、楽しかった。
普段会長のことを可愛いとは思わない僕ですが、「二人の生徒会」の一言にきゅんとさせられたりして、自分でも驚きですが、まあなんだ。このシリーズに出てくる人は、みな素敵ですよね。「別れ」までの時間をどう過ごしていくのか、楽しみにしていたいと思います。
生徒会の七光 碧陽学園生徒会議事録7 (富士見ファンタジア文庫)
葵 せきな
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