間近に見れば落ち着かなくなるその美貌に、一日つきあうことになるわけか。
胸は高鳴り、そして心境は複雑だ。
胡蝶の宮と一日デート。本当は男なのに女装して、なのにここからまた男装して、この場合自分はいったい誰になってしまうのだろうか。
淡谷家の双子・姉の舞姫と弟の雪国が、お互い入れ替わって学校へ通ったら、というシリーズの第六弾。今回は、胡蝶の宮こと蝶間林典子から、舞姫(に変装した雪国)に「雪国に変装して」と、一生のお願いをされて……というお話です。
これはとても良かった。胡蝶の宮の何と素敵なことでしょう。
家のために、時に揺れることはあっても、自らの恋心も忘れない誇り高さが、とても格好よかった。しかも、「お姉様」であることも見せてくれるからしびれます。今回の話を読んで、胡蝶の宮のファンにならない人はいないよ!
雪国からしたら、女装から男装させられて、いったいなにがなんだか状態でしたが、辛いのは胡蝶の宮を応援する密を目の当たりにしなきゃいけないところでしたね。
でも辛いのは雪国だけじゃなく、密も……。好きな気持ちってのは、単純じゃないから、辛いし難しいんですよね。
一方、舞姫たちSECも、恋の相談を受けて活動してたんですが、蝶間林さんの婚約者がひっかき回してくれたおかげで、すごいことになってたけど……さすが芝目。格好良さは舞姫に譲るけど、決めるところは決めてくれますね!自分のことになると尻込みしちゃうけど。
あそこで、言っちゃえよ!と思ったのは僕だけじゃないはず。
いやあ、面白かった。今回はほんとよかった。
雪国と密の関係は、まだほとんど変わっていませんが、胡蝶の宮が入ってきたことで、意識が変わってきてるように思います。今後も彼女がいろいろ鍵になったりしてくれると、今回ファンとなった身としては嬉しいですが(彼女の恋は実らないだろうけど)、さて、どうなるかな。
ひーほー。
SH@PPLE(6) ―しゃっぷる― (富士見ファンタジア文庫)
竹岡 葉月
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