「状況は厳しいわ。作戦は困難だし、危機は重大だし、時間もたぶん足りなくなる。でも、実はもっとひどい、とにかく最悪の話があるの。なんだかわかる?」
「?」
「さあ……」
首をかしげる一同に、マオは言った。
「あんたたちが世界を救うってことよ」
学園ミリタリーアクションの最終巻(の上巻)。全面核戦争が始まろうとするカウントダウンの中、「時間災害」によって歪んだ世界を元に戻そうとするか<アマルガム>と、それを阻止しようとする<ミスリル>の生き残りメンバーが激突するお話しです。
アマルガムとミスリルの成り立ちを確認して、登場人物それぞれが、自らの立場から現状を見つめ直す形で物語が進んでいきますが、ああ、これが最後なんだなあと感じさせる描写が随所にあって、思わずじんわりきちゃう……。
それにしても、テッサたちには厳しい戦いですね。少ない兵数をさらに分けねばならない状況に追い込まれるんですから。片方だけを止めればいいというわけにはいかず、ならば単独でもと思い詰めるテッサに対して、きちんと向き合わせたマデューカスさんが格好よかった。責任の重さから潰されそうになっていたテッサが、ふっきっていくところは、何とも可愛らしいものでしたが、宗介はまだ精神的にそこまでたどりつけない。もどかしいんだけど、迷う気持ちも分かって、そう割り切れるもんじゃないよなあ。
あるいは三人だったら、たぶん宗介もマオも大丈夫だったと思うけれど……クセがつよい76ミリの弾が余るとか、ふたりに影を差す描写は見ていて辛い。でも、そんな彼を奮起に持っていくマオは強いよなあ。厳しい戦いになることが見えていて、それでもユーモアを忘れない彼らに、幸あらんことをと、切に願う。 ……ところで、アレはアレだよね。頭撃ち抜かないでほしいよね。
いろんなことを予感させる戦闘準備と、緊張感を高めるタイムリミットから、ついに最後の戦いが始まり、テッサ格好いい!ソースケいけー!と言いたくなる熱さで、終盤は一気読みでした。一兵士として戦いに向かう宗介が、ここからどうするのか、かなめとどうなるのか(世界なんかどうでもいい!)。下巻が待ちきれません。
フルメタル・パニック!11 ずっと、スタンド・バイ・ミー(上) (富士見ファンタジア文庫)
賀東 招二
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Comment:2
- ft 2010-07-25 (日) 10:42
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アレはアレですよねぇ。下巻がwktkすぎる
わかりやすい伏線って大事ですよね^^ - deltazulu 2010-07-25 (日) 20:34
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アレはアレですよね!
下巻が待ち遠しくてなりません。







