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[手島史詞] 影執事マルクの天敵

「カナメが怪我をしたのは半分は私の責任ですし、屋敷に誘ったのも私です。面倒を見るのは当たり前です。なにより、あの娘が挙動不審なのは、刃物にさわれないので禁断症状が出ているだけです」
「え、でも、あれはどう見ても……。もしかして、マルクさん、鈍感なんですか?」
「なんです?」
「いえ!なんでもないです!」

精霊に対価を捧げ、異能の力を手に入れた契約者たるお嬢様のエルミナと執事・マルクが繰り広げるコミカルなシリーズの第三弾。今回は、女の子が大好きなマルクの兄・クリスが蜃気楼の屋敷にやってくるお話です。

ああ、これは天敵だ。女装する兄なんて、普通に考えれば恥ずかしい限りですが、可愛い子が多い蜃気楼の屋敷に滞在して、どんどんと兄のペースに巻き込まれてしまうんですから。
冷静であろうとして失敗したり、兄と一緒にいるときにエルミナが笑顔を見せたことに愕然としたり。マルクを見てるだけで楽しい。

マルクだけじゃなくて、カナメもいろいろやってくれるんだ。そりゃ屋敷に誘われたら、普通そう考えますよねー。お嬢様に気を取られて、カナメの様子に気づかないマルクの唐変木っぷりが素敵でしたが、それでもめげずにちょこっとずつ寄ってくるカナメにニヤニヤが止まりませんでした。

とまあ、ラブコメ方面はともかくとして、クリスがやってきて、少し経ってから様子がおかしくなってしまったのは、侍女のアイシャでした。彼女の過去の契約がここまでの苦悩を生み出すとはなあ。

エルミナが動いたらかえって心を縛ることになるとは、なんとももどかしかったりしますが、それぞれの心情を、時に間違えながらも汲み取って、引き戻すために動くマルクが格好良かったです。

にしても、戦う度にエルミナに味方が増えるのはともかく、マルクがハーレムになっていくのは……。ま、でも、エルミナしか見てないからいいか(ひどい)。

ちなみに今回のお話で一番格好良かったのは、ドミニクです。いつか彼を主役としたお話を呼んでみたいところ。

影執事マルクの天敵 (富士見ファンタジア文庫) - 手島 史詞

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影執事マルクの天敵 from 黙々読書 2009-04-25 (土) 01:42
あらすじ 「ごきげんよう。あたしはクリスティーナ。そこのマルクはあたしの弟なんですの。 ―この街にはとっても綺麗な女の子が住んで†††.

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