Home > ライトノベル > [あざの耕平] BLACK BLOOD BROTHERS 10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣―

[あざの耕平] BLACK BLOOD BROTHERS 10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣―

「いや、そんなことよりもずっと昔から、私は月下の裏切り者さ。それこそ、転化したそのときから」
だがな、とカーサは優しく続ける。
「そんな私でも、裏切りたくないものはある」
「な、なに?」
「決まってるだろ。血族さ。自分自身さ」

特区奪還に向けての Xデーが近づくころ、九龍の血統もまた動き出して……というクライマックス直前のお話です。

いやあ、すごかった!
はじめにカーサが九龍の血統へ足を踏み入れていった過程が描かれるんですが、これは……仕方ないよなあ。混血児として生きてきた彼女の寂しさが導いてしまったんじゃねぇ。血には逆らえないと言うことか。
思わず理解してしまうのは、これまでの長編・短編を通じて、カーサが背負っていたものの重さを知ってしまっているからでしょうね。彼女も主役のひとりだと思いました。

一方、ミミコ方面では、着々と特区奪還に向けて戦力が集結し始めていて。月下のものたちにも「乙女」への期待が伺えますね。
それでも彼女が待っているのは、ただひとりの吸血鬼で。
うっすらと感じる寂しさと、たった一言に込められた思いの深さに、やられるものがあったなあ。

ともあれXデー間近と言うところで、一転して九龍の血統が動き出すところにはやられた!と思ったんですが……きたか、ついにきたか、ジロー!「銀刀」を持つ彼の姿に、どれほど興奮したことか!
こんなに気分が高揚するとは、思わなかったなあ。いつの間にやら手が汗ばんでました。

また彼が放った一言が泣かせてくれるんだ。

たしかにこれは世界の命運をかけた戦いかもしれない。でも、それ以上に、ジローとミミコにとってみたら、家族のお話でもあるんですよね。忘れなかったジローに拍手したくなりました。

さあ、クライマックス間近です。もう役者はそろったと言っていいでしょう。次なる最終巻でどういう結末が待っているのか、楽しみで楽しみでなりません。

BLACK BLOOD BROTHERS10  ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣― (富士見ファンタジア文庫) - あざの 耕平

BLACK BLOOD BROTHERS10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣― (富士見ファンタジア文庫)
あざの 耕平

富士見書房(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[あざの耕平] [富士見ファンタジア文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [あざの耕平] BLACK BLOOD BROTHERS 10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣―

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3035
Listed below are links to weblogs that reference
[あざの耕平] BLACK BLOOD BROTHERS 10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣― from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [あざの耕平] BLACK BLOOD BROTHERS 10 ―ブラック・ブラッド・ブラザーズ 銀刀出陣―

Search
お気に入り

超能力者との恋と青春!

超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫) - 寺本 耕也

超能力者といっても何が変わるわけじゃない。ちょっぴり驚くことも多いけれど、寮生活を共にするうちに打ち解けあう姿がすばらしかった。みんな魅力的でこんな寮に住んでみたいと、そう思える青春ものでした。→感想


糖度パネエ!

悪魔のような花婿 (コバルト文庫) - 松田 志乃ぶ

悪魔伯爵と呼ばれた男に嫁入りした泣き虫姫の新婚ライフ。可愛らしくていじらしくて気恥ずかしくてニヤニヤして、喧嘩すら微笑ましい。読んでて砂を吐きそうになるぐらい甘いやり取りばかりだけど、羨ましくて楽しくて続きが読みたい。大好き。 → 感想


青春の下校ライフ!

484013250X484013426X

男一人に女の子三人で下校する。ただそれだけのお話なのに、楽しんでる様子が伝わってきてほっこり温かい。毎日一緒にいるのに、ひょんなことから意外な素顔を見て……みたいなのはいいですね。ほんのりある恋愛要素もニヤニヤです。→ 一巻感想 / 二巻感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top