「あのさ、要は……あいつが恥ずかしい思いをすればいいんだろう?だったら触らなくてもいいんだよな?」
「お前、触る以外に空乃を恥ずかしがらせる方法があるのか?」
才色兼備な蒼宮空乃は、人間を害する高次元の存在<テオス>を倒す力を持っているらしい。ところが彼女が力を発揮するには恥ずかしい思いをしなければならず……無愛想で生意気な空乃と、犬猿の仲である加護原瑞樹が繰り広げる、ちょっとエッチなコミカル学園物語。
これは楽しかった!
はじめはだらだらと話が続いていくので、ノリはよくとも……と思ってたけど、空乃が<テオス>と戦うような存在であることが瑞樹とその幼なじみである優斗、陽日の二人にバレてしまうところから、一気に面白くなってくる。
空乃と瑞樹は、向き合えば口げんかするような仲なのに、よりによって瑞樹が一番空乃の力を発揮させることができるんだから、どちらの気持ちも伝わってきて、ニヤニヤが止まらない。
瑞樹が空乃の何をプッシュするかは……想像してください。
そんなふたりをからかうように、空乃の側にいる虎姿の<テオス>(一応仲間らしい)が、からかいのタネを蒔くから、瑞樹からしたら、敵とのバトルよりも空乃の一撃の方がよっぽど怖いですよね。恥ずかしがる空乃のツンっぷりがたまらなく楽しかった。
いがみ合いながらも、なし崩し的に協力しあうことで、ちょこっとだけ分かりあうようになっていく展開は、ほんと良くて、これからどうやって空乃がデレていってくれるのか、すんごい楽しみです。
ぷっしゅ!(1) (富士見ファンタジア文庫)
花凰 神也
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