「まあそれを考えるのは私と陛下の仕事だ。おまえには別の任務がある」
「あら、そうでしたわ。次のわたしの任務とは一体なんなのでしょう?」「ファノヴァール伯アレスを暗殺してもらいたい」
貴族の暴虐を正すとして、若き指揮官ジェレイドと<風の戦乙女>が率いる反乱軍と、治めようとする王国軍の戦いを描いたお話の第四弾。今回は、王国軍と反乱軍から、<赤の悪魔憑き>アレスに向けて刺客が差し向けられるお話です。
やってくれる!
これほどまでに命を狙われながら、生き延びるんだから、そりゃ<赤の悪魔憑き>と言われるわけだ。むろん、パンドラという存在があるからではあるんだけど、それでも、その助言を生かすだけの力を持っていることがすごい。千の敵をたった四人で相手することになったときのシーンは、すごかった。こんなの見ちゃったら、アレスについていこうと思う人が増えるよなあ。そりゃ、敵だけじゃなく、味方ですらアレスという存在を疎ましく思うわけだ。
反乱軍たるジェレイドとしては、如何にしてアレスを退けさせるかという話になるけど、こりゃ難しいなあ。となると、むしろ彼にとっては、敵たる王国軍をたき付けて、アレスを重要役職から外していくしかないか。今回はそれがうまくハマってたけど、今後はどうなることやら。このあたりのジェレイドの駆け引きは、すっごい見ものになりそう。
今回一番のドキドキは、アレスの刺客に、女がやってきたところでしょう。女の武器を使うとなったら、はたしてアレスはどうなるのか……と。なんせ、ねぇ?女性を知ってるとは思えないし、クラウディアのこともあるし、朴念仁だし。 いろいろな意味でドキドキしてたら、いやあ、らしいわ。これってひょっとしたら……と思ってしまう僕がいる。ああ、そうなってくれたら嬉しいんだけどなあ。
いやあ、面白かった。
王国軍側も反乱軍側も、お互い次の一手を模索している最中なので、大きな動きは無かったけど、引き込まれたなあ。アレスの強さを再認識させられました。次あたりどちらかが動いてきそうと思っていたら、まさか、彼女が出張ってくるとは思わなかった。
こうなると、争いを終わらせるための一手は、いったい誰が打つのか。大いに楽しみになってきますね。
火の国、風の国物語4 暗中飛躍 (富士見ファンタジア文庫 し 1-1-4)
師走 トオル
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Comment:1
- ジャラル 2008-09-21 (日) 14:26
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今回新将軍として登場したキャラは現在『ドラゴンマガジン』連載中のアレスが主人公の連作短編の悪役です(それが過去の事件)。しかし存在自体スルーされているあたり、マジで哀れ(笑)。
しかしアレスの無敵超人ぶりは・・・「お前はグ○ンとやれ!東方○敗とやれ!」と言いたくなる理不尽な強さですね。巨乳暗殺者程度ではどうしようもない(笑)。予想としてはパンドラの上司あたりと最終巻でガチバトルかな?と思っています。前にも書きましたがパンドラ上司の正体は、スレイヤーズのL様としても有名な「世界で一番有名な魔王」だと思っているので敵として相応しいのではと。
次回ジェレイドの秘策が楽しみです。当初の予想としては、「隣国に密使を送って首都を攻撃してもらう」だったのですが、王国の宰相の謀略で封じられましたからね。






