Home > ライトノベル > [師走トオル] 火の国、風の国物語 4 暗中飛躍

[師走トオル] 火の国、風の国物語 4 暗中飛躍

「まあそれを考えるのは私と陛下の仕事だ。おまえには別の任務がある」
「あら、そうでしたわ。次のわたしの任務とは一体なんなのでしょう?」

「ファノヴァール伯アレスを暗殺してもらいたい」

貴族の暴虐を正すとして、若き指揮官ジェレイドと<風の戦乙女>が率いる反乱軍と、治めようとする王国軍の戦いを描いたお話の第四弾。今回は、王国軍と反乱軍から、<赤の悪魔憑き>アレスに向けて刺客が差し向けられるお話です。

やってくれる!
これほどまでに命を狙われながら、生き延びるんだから、そりゃ<赤の悪魔憑き>と言われるわけだ。むろん、パンドラという存在があるからではあるんだけど、それでも、その助言を生かすだけの力を持っていることがすごい。千の敵をたった四人で相手することになったときのシーンは、すごかった。こんなの見ちゃったら、アレスについていこうと思う人が増えるよなあ。そりゃ、敵だけじゃなく、味方ですらアレスという存在を疎ましく思うわけだ。

反乱軍たるジェレイドとしては、如何にしてアレスを退けさせるかという話になるけど、こりゃ難しいなあ。となると、むしろ彼にとっては、敵たる王国軍をたき付けて、アレスを重要役職から外していくしかないか。今回はそれがうまくハマってたけど、今後はどうなることやら。このあたりのジェレイドの駆け引きは、すっごい見ものになりそう。

今回一番のドキドキは、アレスの刺客に、女がやってきたところでしょう。女の武器を使うとなったら、はたしてアレスはどうなるのか……と。なんせ、ねぇ?女性を知ってるとは思えないし、クラウディアのこともあるし、朴念仁だし。 いろいろな意味でドキドキしてたら、いやあ、らしいわ。これってひょっとしたら……と思ってしまう僕がいる。ああ、そうなってくれたら嬉しいんだけどなあ。

いやあ、面白かった。
王国軍側も反乱軍側も、お互い次の一手を模索している最中なので、大きな動きは無かったけど、引き込まれたなあ。アレスの強さを再認識させられました。次あたりどちらかが動いてきそうと思っていたら、まさか、彼女が出張ってくるとは思わなかった。
こうなると、争いを終わらせるための一手は、いったい誰が打つのか。大いに楽しみになってきますね。

火の国、風の国物語4  暗中飛躍 (富士見ファンタジア文庫 し 1-1-4) - 師走 トオル

火の国、風の国物語4 暗中飛躍 (富士見ファンタジア文庫 し 1-1-4)
師走 トオル

富士見書房(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[師走トオル] [火の国、風の国物語感想一覧] [富士見ファンタジア文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [師走トオル] 火の国、風の国物語 4 暗中飛躍

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2655
Listed below are links to weblogs that reference
[師走トオル] 火の国、風の国物語 4 暗中飛躍 from booklines.net

Comment:1

ジャラル 2008-09-21 (日) 14:26

今回新将軍として登場したキャラは現在『ドラゴンマガジン』連載中のアレスが主人公の連作短編の悪役です(それが過去の事件)。しかし存在自体スルーされているあたり、マジで哀れ(笑)。

しかしアレスの無敵超人ぶりは・・・「お前はグ○ンとやれ!東方○敗とやれ!」と言いたくなる理不尽な強さですね。巨乳暗殺者程度ではどうしようもない(笑)。予想としてはパンドラの上司あたりと最終巻でガチバトルかな?と思っています。前にも書きましたがパンドラ上司の正体は、スレイヤーズのL様としても有名な「世界で一番有名な魔王」だと思っているので敵として相応しいのではと。

次回ジェレイドの秘策が楽しみです。当初の予想としては、「隣国に密使を送って首都を攻撃してもらう」だったのですが、王国の宰相の謀略で封じられましたからね。

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [師走トオル] 火の国、風の国物語 4 暗中飛躍

Search
お気に入り

左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


わくわくするような大冒険がしてみたいな

時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)時載りリンネ! 2 (2) (角川スニーカー文庫 203-2)

本を読むことで、滋養と時を操る力を得る「時載り」一族。読書よりも遊ぶことのほうが大好きという、おしゃまな女の子・時載りのリンネと、彼女に振り回される男の子・久高が繰り広げる冒険物語。どの年代の人が読んでも楽しめる最高のジュブナイルです。→感想


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top