「って、待てよ……?俺はこれからココで暮らすことになるって言ってたよな……?」
「そうじゃ」
「それって、つまり……俺は後宮に入れられるってことか!?」
「うむ。その通りじゃ、後宮に入れられる男子のことを<王仕さま>と呼ぶのじゃ!」
ピコルは教鞭で恭太郎を指して
「恭太郎!おまえは王仕さまとして姫さまと結ぎ、立派なお世継ぎをつくるのじゃ!そのためだけに、恭太郎は召喚されたのじゃからなっ!」
女性のみが魔法を使えるという異世界に突如召喚された高校二年生の神来恭太郎は、彼を呼び出したトレクワーズ王国の王女に、こう言われた。国の危機を救うために、五人の娘たちとの間に、お世継ぎを作れ、と……。というわけで、堅物な男子高校生が、おっきいのからちっさいのまで、五人の美姫と戯れるお話です。
うーん。いまいちかなあ。
- 暴力的高飛車エリス
- おどおどドジっ子アルト
- 無邪気でなお子様だけどおませなメルル
- 才女にして巨乳レイシア
- ツンデレの長女ユフィナ
この五人のお姫様のうち、世継ぎを生んだものが次の王女になるってことで、王位を狙う女の子たちが恭太郎をソノ気にさせるために、キャッキャウフフするのは、楽しいんだけど……、恭太郎がカタブツすぎて、毎回同じパターンが繰り返されちゃうのは、なんともかんとも。
というよりも、そういったコメディパートよりも、世継ぎになんて興味なくて、妹たちにも無理やり手を出したら許さないんだからね!的なユフィナが、異世界に来たばかりの恭太郎を気遣って、面倒を見てくれるところがあるんですけど、ここでのユフィナとのやり取りがすっごいよくて、ユフィナの奔放さに堅物な恭太郎が惹かれていく様とか、ユフィナもまた恭太郎の男らしさを知っていくところとか見ちゃうと、ハーレム展開いらないんじゃないかと思ってしまったんですよね。
ましてや最後に明かされたユフィナの思いを知ってしまうと……。なんか、こう、話のテンションがかみ合わない感じがありました。普通にユフィナ話だけで、言ってくれれば、個人的に好みな、すっごい切ないラブストーリィが見えそうなだけに残念です。
まあ、隣国との戦争話があるので、ハーレム展開はそんなにメインにならないかもしれないけれど、そっちもそっちで、ちょっと微妙な気がするので、続きは保留で。
H+P(1) ―ひめぱら― (富士見ファンタジア文庫 か 5-1-1)
風見 周
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