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[みかづき紅月] おまもりひまり(1) 浪漫ちっくメモリー

「緋鞠がいてくれて本当に助かってるってば!緋鞠がいなかったら、今ごろ生きてここにはいないだろうし。妖のいい餌食になってただろうし……」
「ン……。まあ、確かに、そうじゃな」
「っむ。あっさり認めるねー」
「ふん、事実であろう?じゃが、安心せい。盟約により……いや、盟約なぞなくとも私がお主を護る。お主―若殿のそばからもう離れぬ。その言葉に偽りはない」

みかづきさんは好きな作家さんなんですが、原作を読んでないのでスルーしてたら、kanadaiさんが「原作未読でも作者のファンなら楽しめると思う」とおっしゃってたので、サクっと読んでみた。

鬼斬りの血を引いてることで、妖に狙われてるちょっと優柔不断な高校生・優人が、盟約により優人を護る猫の妖怪・緋鞠にじゃれられて、それを見た幼馴染の凛子にボコられて、というキャッキャウフフする学園ラブコメものですね。

いやあ、エロいなあ。普段は人の姿をしてるけど、猫の化身ってことで、何かとじゃれついてくる緋鞠の描写が、なんともエロいです。避けようと反射的に動いたら、触ってはいけない場所に触って……というお約束を見せつつ、その柔らかさが伝わってくるようなところに、男の子の悶々とした思いを感じます。そりゃ、幼馴染の女の子はキレちゃうよねー。
嫉妬が見え隠れしつつ、女の子同士も実は結構仲がよかったりして、やり取りがとっても楽しい。

そんなとき、学校の裏山が切り崩されるという話が持ち上がり、裏山にまつわるものを何らかの形で残しておきたいと、クラスがまとまって「裏山補完計画」が繰り広げられるんですが、ここでは凛子がいい味出してたなあ。まとめ役としての元気いっぱいな姿と、敵に塩を送ってしまう優しさが素敵でした。

裏山には、また別の妖がいて、優人の母に似た妖との騒動は、緋鞠が関わると騒がしく、優人が関わると懐かしい気持ちになれるものがあり。その後の経緯を踏まえれば、悲しくなることが見えて、ちょっと切なかったんだけど、最後には、人間だって捨てたもんじゃないよな、という気持ちになれて、良かったです。

たしかに原作未読でも楽しかったけど、シズクやリズリットといった妖の話を知っていたら、もっと楽しかったろうなあと思うと、ちょっともったいなかったかもしれない。いや、逆にこれを気にコミックに手を出せばいいのか。ちょっとチェックチェック。

おまもりひまり(1)  浪漫ちっくメモリー (富士見ファンタジア文庫 191-1) - みかづき 紅月 的良 みらん

おまもりひまり(1) 浪漫ちっくメモリー (富士見ファンタジア文庫 191-1)
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