「ええっと……あの、もう一度聞いてもいい?一駿河さん」
「ええ、いいですよ先輩。ご一緒に旅行へ行かれませんかってことです」
こちらの質問に、一駿河蜜はうなずいた。
「ですからですね、典子お姉様のご指名なんです。先輩と蜜と三人で、週末は兎羽山まで参りませんかって」
淡谷家の双子・姉の舞姫と弟の雪国が、入れ替わって学校へ通ったら……というシリーズの第二弾。今回は、舞姫姿の雪国が、一駿河蜜から誘いを受けて、胡蝶の宮こと蝶間林典子と共に、二泊三日の旅行へと出かけるお話です。
ああ、カワイイ。蜜の魅力たっぷりでした!
典子の指示で、舞姫(の姿をした雪国)を誘ったものの、ひょっとしたら典子と舞姫は、自分の知らないところで、何か通じ合ってるものがあるんじゃないかと悶々と悩む姿は、恋する乙女にしか見えなくて。しかも、本人は気づいてないみたいだけど、思いはお姉さまである典子よりも、舞姫のほうに向かってるんだから、面白くないわけがない。舞姫(雪国)の行動に、一喜一憂する姿が、ほんとカワイイんですよ。ポーカーのところとか、転げまわりそうになって、どうしようかと思った。
一方の雪国は、好きな人と旅行にいけるってことで、浮かれまくってましたけど、舞姫の姿をするということが些細な問題になるってのは、どうかと思いつつニヤニヤ。
そんな雪国の様子を見たら、いくら隠してても不審に思うよねーってことで、舞姫&SECな連中が、こっそりあとをつけて……という具合に、にぎやかになってきてくれて、さらには、ホテルのオーナーの娘エリスに女装のことがバレてしまって、さあ大変。
引っ込み思案な少女に見せかけて、実は腹黒エリスによって、振り回される雪国はどうでもいいとして、エリスの顔色を伺うようになったことで、蜜を構いきれず、だんだんと蜜が不機嫌に、それどころか不安を抱えていくところには、しっかりしろよ雪国!と叱咤したくなりました。ええ、蜜大好きですが、何か?
オットコ前な姉・舞姫のおかげで、エリス方面は何とかできても、蜜との溝はなかなか埋まらず、ついに……ってところで、全力疾走できるところが、雪国のいいところですよねぇ。おかげで、溝は無くなったような気もするけど、別の意味で深まったものがあるというかなんというか、非常に難しい感じになってきて、ああ、ニヤニヤがとまらん!
無邪気な雪国に、蜜がどう応えていくのかとても楽しみです。
あ、あと典子の動きも気になるんですが、よりによって今回相手したのが舞姫ですからねぇ……。いろいろなアプローチが報われない姿に涙をそそられたのは、僕だけじゃないはず。
今回は学園からお外に出ましたけど、次はどうやら再び学園に戻ってくるみたいですね。しかもいろいろな人が炎上するとか。これは大いに期待したいですね。
SH@PPLE―しゃっぷる―(2)
竹岡 葉月
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