Home > ライトノベル > [雨木シュウスケ] ブルー・マズルカ 鋼殻のレギオスⅨ

[雨木シュウスケ] ブルー・マズルカ 鋼殻のレギオスⅨ

「義父さんはもうあなたのことを許しているよ。むしろ、申し訳なくさえ思ってる。だから受け取ってほしいって」
だけど、レイフォンはリーリンの差し出した箱を前にして静かに首を振った。
「ごめん、それは受け取れない」

義父デルクがレイフォンにと託した錬金鋼の扱いをめぐって、リーリンとレイフォンが大喧嘩をして……、ニーナとフェリが、それぞれ間を取り持つ最中に、ツェルニは都市戦と、もうひとつの大きな出来事に巻き込まれはじめて……というお話。

ああ、夏だ。先頭カラーイラストが素敵でしたが、中身も素敵に夏でした。いや、シャーニッドは予想できたけど、まさかレイフォンまで……。意識しちゃダメだと思い込みすぎて、かえって意識してしまい、魅力的な女の子たちに悩殺されていくレイフォンが可愛くてしかたない。

そのレイフォンが、デルクの刀を素直に受け取らないから、面倒なことになって。いや、ほんと何を考えているのか、よくわからなかったんですが、そうか、彼はまだ怖かったのか。
拒絶されることを、突き放されることを怖いと思ったからこそ、ニーナでもフェリでもなく、リーリンに対して、行動したんだろうなあ。こっちにきてからのレイフォンしか知らない二人にとっては、ちょっと酷だとは思うけど。

レイフォンが立ち直ってくれたことは嬉しいのに、そのきっかけがリーリンだということに、くすぶるものがあるニーナの様子に思わずにやり。それにしても、自分が何にイラついてるかってことに気付かないって、あなたはどれだけ……。そりゃニーナとレイフォンの仲が発展しないわけだ。

迷ってるニーナとは対照的に、刀を手にしたレイフォンのうれしそうなことうれしそうなこと。都市戦で自分を追い詰めながら敵を倒していくという余裕を見せてくれて、まったくもって強すぎるよなあ。汚染獣が出てきても一人で大丈夫なんじゃないかと思ったけど、さすがに無理か。

まるで誰かが仕組んだかのように、レイフォンがツェルニから切り離されてしまったけど、その間にニーナが……。うーん、どうなっていくんだろうか。このあたりは気になりますね。

気になるといえば、グレンダン内部でもいろいろな動きがありましたねぇ。特にアルシェイラが抱えている秘密は、友だからこそ考えたくないよなあ。でも、そうも言ってられないだろうし、さて、渦中に巻き込まれるであろう彼の子は如何に?

とまあ、いろいろ気になることはあるんだけど、いまいちノリきれなかったんだよなあ。話があちこちに飛んだからかしら。不明なことが多いのも原因かもしれない。
さて、どうしようか。

鋼殻のレギオスVIIII  ブルー・マズルカ - 雨木 シュウスケ

鋼殻のレギオスVIIII ブルー・マズルカ
雨木 シュウスケ

富士見書房(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[雨木シュウスケ] [鋼殻のレギオス感想一覧] [富士見ファンタジア文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [雨木シュウスケ] ブルー・マズルカ 鋼殻のレギオスⅨ

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2482
Listed below are links to weblogs that reference
[雨木シュウスケ] ブルー・マズルカ 鋼殻のレギオスⅨ from booklines.net

Comment:2

ジャラル 2008-06-29 (日) 14:24

アニメ化が着々と進行中のこの作品、現在隔月間になったドラマガではリーリンが下宿して弁当屋で働く経緯の話とか、またもニーナさん大暴走の話という平和な?話が連載されております(だからサヴァリスお兄ちゃん待たされているのですね)。まあこの辺の短編は次巻あたりでしょう。管理人さんが不明な事のいくつかはこれで判明するかな?

天剣授受者も本編初登場3人加えて、本編に出たのが11人(レイフォンやセリフだけのも含む)・・・最後の1人は何時出るのかな? 出たときは物語の最後という感じもしますが。次巻でいよいよサヴァリスVSレイフォンの天剣授受者対決かな?

deltazulu 2008-07-13 (日) 18:57

あー、雑誌連載のほうで、話が進んでるんですね。どおりであんまわからないわけだ……。
とりあえず次の短編集を読んで、続きに手を出すか考えようと思います。あ、でも陛下の活躍はみたかったりするので、さてさて悩みどころ。

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [雨木シュウスケ] ブルー・マズルカ 鋼殻のレギオスⅨ

Search
お気に入り

虜囚の姫と疎まれる第二王子の旅路を描くファンタジー。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫) - 淡路 帆希

オーソドックスではあるんですが、各キャラの心の変化が丁寧に描かれていて、とてもいい。切ないお話ではあるんですが、最後の心に温かいものが残りました。大切にしたい思いが詰まってるお話です。 → 感想


まさかこんな素敵な青春物語が読めるなんて!

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

甘酸っぱく、時に遣りきれない思いに苛つくこともあるけど、高いところから飛んでしまうような青春模様が素敵でした。笑いも沢山あるし、ほんと面白かった。とてもオススメ。


聡明であるが故に孤独な少女プルーデンスと、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人が、鳥の塔に至る迷宮の謎に挑むファンタジー

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)

世界観といい雰囲気といいハマりまくりです。知識を持つが故に、両親や兄から疎まれて、家族といても孤独を感じていた少女なんですが、それをぐっと堪えて、誇り高さを忘れない姿勢が素敵でした。続きが出てくれると最高に嬉しいです。→感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top