恋人・セツナからの手紙がヒバナの元に届いた。素直に喜び、約束された来訪を楽しみに待つヒバナ。だがアンタレスは混乱していた。「おれ」がここに来る、だと!? 真実は、不器用な魂をどこへ導くのか。感動の完結巻。
食料プラントを求めて、連合軍とカイオン軍が人型陸戦兵器で争うというお話の最終巻。カイオン軍が大ダメージを受けたことにより、終戦の雰囲気が漂い始めた中、カイオンの「神」が動き始めて……というお話です。
まあ、ぶっちゃけるなら、カイオン軍との戦争よりも気になるのは、前作のラストで「手紙」を送ってきたのは誰かってことなんですが……、まさかそうくるとは思わなかった。心の支えとも言うべきものすら疑うことになるんだから、アンタレスの心情を思うと、ものすごく辛くなります。なまじヒバナの笑顔を見れるから余計ですよね。
ここで手を差し伸べたのが、アラシってところは意外でもありましたが、よく考えてみたら、戦争狂のようで、いろいろ見てたもんなあ。もちろん、先んじて情報を持っていたということもあるんだろうけれど、彼の言葉がアンタレスにとって、どれだけ大きなものであったかは、よくわかります。
ここにきてアラシの好感度がすっごいアップ。
もちろん、アラシだけじゃなく、ヒバナの言葉もアンタレスを支えてましたけど。いつの間にか、強い女の子になったよなあ。うん、いい子です。愛されることの安心感もあるんだろうけれど、それ以上に、愛する思いが、彼女を強くしたんでしょうね。
危険極まりない役目を背負ったときの彼女の精神状態には、目を見張るものがありました。
ただ、戦争のほうは、ちょっと物足りなかったかなあ。連合軍すら正義ではないのは、前作で重々伝わってきましたが、黒幕の動きが思ったほどじゃなかったので。カイオン軍の「神」の方も、すごいことになるのかと思ったら、比較的サクっと済んじゃったので。
とはいえ、平和と未来について希望を見せてくれるラストは、とてもよかったです。
それぞれがそれぞれの道を歩んでいくことになるわけですが、いつかまたどこかで会える日を迎えてくれたらと、そう願いたくなります。
サイレント・ラヴァーズ 4 (4)
吉村 夜
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Comment:2
- ジャラル 2008-03-23 (日) 14:16
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3巻がああいう結末だったので、どういうことか?と思っていたら、そうか、そういう手があったか!と感心しました。それは考えていませんでしたね。
まあ最後の強敵が同型機体というのはロボットものの王道なので(笑)、予想していましたが。
吉村 夜さんはデビュー作以来注目していましたが、割と悲惨な状況でも希望を感じさせる結末の作品に光るものがあるいので、次回作を期待しています。 - deltazulu 2008-04-20 (日) 09:51
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僕はこれが初・吉村夜さんでしたが、あの状況からよくここまで……
と感心してしまいました。
次なるお話も手をつけてみたいと思いましたね。





