貴重な貝を殺した凶悪犯であるかなめは、何とかごまかそうとして ―「磯の香りのクックロビン」
会長の黒い過去が明かされる? ― 「追憶のイノセント(前編・後編)」
会員制のサロンで生徒がバイトしていると聞いて、かなめが潜入することになったが ―「おとなのスニーキング・ミッション」
メリッサ・マオが、クルツ、ソースケとはじめて出会った ―「エンゲージ、シックス、セブン」
という五編からなる短編集。
いつもなら短編集はコメディ一色といって過言ではないんですが、今回はわりとシリアス多め。というより、一番長かった前後編に分かれていた「追憶のイノセント」がシリアスだったために、そう思うのかもしれません。
会長が町で得体の知れない人にお金を渡していたという噂を聞いたかなめと宗介が、気になって調査をするお話。
物事を別の方面から見ると、違ったように見えるという典型ですが、個人的には宗介が「かぎまわるのをやめよう」と言ったシーンがとても印象的でした。いったい彼の過去に何があったのか、気になりますね。
まあ、そんな暗さもラストで一掃されましたが。
あれは、ずるいよ。反則だよ。くそう、好きだ、おまえら!
普段失敗するのは宗介ですが、かなめが失敗するという珍しい展開の「磯の香りのクックロビン」には爆笑させられましたが、やはり「エンゲージ、シックス、セブン」のが印象的ですね。
マオが部隊の欠員を補充するために、訓練キャンプへ向かうというお話。
まともな人や腕の立つ人たちよりも、軽いクルツや固いソースケを選んだ理由が語られています。いや、二人とも一級品の腕前を持ってるんですけどね。
そういえば、その腕前を訓練時に隠していた理由が語られてなかったなあ。だいたいの想像はつくけれど、合ってるかどうか。
過去ものは面白いので、また語られる日を楽しみにしましょう。
表紙がかっこよすぎる短編集第四弾。
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