春帆が祖母から教わった魔術を試そうと思ったら、偶然にも幼馴染の倫弥が悪魔のランニーヤを呼び出してしまった。願い事と引き換えに魂を刈り取られそうになった倫弥だが、そんな彼を助けてくれたのは、何ともう一人の悪魔ベルヴィナ。どうやらランニーヤは誤った手順で魂を奪おうとしていたらしい。改めて倫弥と契約して、それを実行するまでは戻ってくるなとベルヴィナに言われたランニーヤは、倫弥の家に居候することになったが……
苛められっ子の倫弥と、そんな彼に思いを寄せる才色兼備で完璧少女の春帆の間に、倫弥の魂を狙う悪魔ランニーヤが現れてというお話です。三角関係っぽいけど、ちょっと違うかな。悪魔が実は礼儀正しいという設定は珍しいような気がする。展開としては、非常にオーソドックスな感じを受けましたが、面白かったです。
大事な幼馴染と何とかもう少し仲を進めたいと思いつつ、素直になれない春帆が、召喚者である倫弥の側にいるランニーヤに嫉妬するところとか、いい具合に微笑ましい。特に、悪魔を倒すための騒動(デーモンバスターベータって!)にノリノリのメイドさんと、恥ずかしさに照れまくりの春帆が楽しかったです。
落ちこぼれなだけあって、ランニーヤが悪魔らしくなく、いつの間にか学校の購買を手伝ったり、倫弥の家族を学校まで送り迎えをしたりと、徐々にみんなと溶け込んでいくところは、この著者独特のものがありましたね。こういった雰囲気はうまいなあ。悪魔と共に生活しても平気でいられる倫弥ののん気さもいいですね。
個人的に好きなシーンは、倫弥が春帆のことをちゃんと考えてくれてることに、気づいた春帆がほっとするところですね。ランニーヤが来てから、あせりや嫉妬から空回りばかりしてた春帆が、好きな人の笑顔で安心する気持ちが伝わってきました。
ランニーヤについても、ただのお気楽キャラのような感じでしたが、最後の最後で一気に好感度アップしましたね。思わず拍手したくなるぐらい、このシーンは素敵だったなあ。始めは仲の悪かったランニーヤと春帆が、いつの間にやら、いがみ合わなくなってるところとかの距離感も良かったです。
何となく話のつながりがギクシャクする感じを受けたり、もうちょっと何かあってくれたらなあとも思うんですが、楽しめたのでいいか。続編があるなら、いろいろ隠していることがあるのに、まるで目立たなかった倫弥方面を書いてくれると嬉しいかも。
あくまデふぁんたジー!?
神野 オキナ
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- ジャラル 2007-05-27 (日) 14:02
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ドラゴンマガジン別冊に連載されていた小説の単行本化ですが、連載中は(確か)書かれていなかった、「主人公が実は(素手で戦うと)相当強い」等の設定が加わっています。割とありがち設定の話ですが、完結編にあと1巻ぐらい読みたくなりました。
- deltazulu 2007-05-28 (月) 10:20
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あとがきに「連載中とは異なる」となっていましたが、どのくらい異なってるのか気になります。強いほうがいいのか、ヘタれのほうがいいのか、う~ん。読んでみないとわからないですね。
きっちち終わるのもいいですが、今のままの和やかな終わり方で、いろいろ想像させてくれるのもいいかなーと思ったりもします。出たら読んじゃいますけど。








