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[花凰神也] 死神とチョコレート・パフェ 3

頼みごとがある ― まさかイリスの口からそんな言葉が出てくるとは思わなかったが、どうやら死神の落とした鎌に触れた少女が、「死」を呼び寄せる存在になっている可能性があるので様子を見て、すでに最悪の状態であるならば、護衛をと言われた。
あまり気が進まなかったが、その名を聞いてしまったら、そうも言ってられなくなった。なんと、ナギがいまお世話になっている芹沢サラだというのだから……

いやあ、サラはいい人だなあ。この物語に出てくる人は、何かと意地汚い人ばかりなので、優しきサラが神々しく感じます。酷い扱いを受けているベルが傾倒するのがよくわかりますね。神名やナギが、あっさりと手なずけられる様を見ていると、むしろ最強なのではと思ったりしなくもないです。

というわけで、死を招く存在になってしまったクラスメイトのサラを、神名とナギが護衛をするというお話。思わず「ノミの逆襲」なんてサブタイトルにつけたくなりますが、まだ生きてたのか、フルール……。扱いがぞんざいなせいで、悪者なはずなのに、妙に同情心が沸いてきますが、まあいいや(ひどい)。

相変わらず、キャラ同士の掛け合いが楽しく、読んでいて飽きませんが、笑いだけじゃなく、シリアスなところもちゃんとありました。サラが抱えていた後悔を、解き放つ展開は良かったですね。神名も同じ思いをしていただけに、サラの気持ちが良くわかったのでしょう。サラに、そして自分に言い聞かせるような神名のセリフが印象的でした。

ナギの心もいろいろ揺れていましたが、このあたりはもうちょっと欲しかったかも。神名が頑張ってる理由やサラの言葉の意味などのネタばらしは、ちょっとあっさりしすぎてる感じでしたが、ふたりともさりげなく自覚が出てきたようなので、ちょっと期待かな。

最後にイリスが素敵なテレを見せてくれて、思わず微笑ましくなってしまいましたが、まだ例の件が残ってるし、フルールも生きてそうな気がするから、今後も騒動には事かかなそうですね。
次もこのノリで楽しませて欲しいな。

死神とチョコレート・パフェ〈3〉 (富士見ファンタジア文庫) - 花凰 神也

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