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[枯野瑛] 銀月のソルトレージュ ひとつめの虚言

家族と死に別れ、伯父のところに引き取られた心細さを助けてくれたのは、アリスだった。彼女がいてくれたからこそ、今の自分がある。決して想っていないわけじゃないけれど、今の距離がちょうどいい。
そう思っていたリュカの前に現われたのは、銀の髪をした美しい少女だった。
「見つけた」と呟いたあと、少女は手にもっていた剣で、リュカの左胸を突き刺し……

過去に関わったことが原因で命を狙われることになったリュカが、命を狙っていたジネットと共に行動する事になる物語。これはいいですね。素敵な雰囲気に惹きつけられます。

何が素敵かといったら、リュカとアリスの関係がとても素敵なんですよ。周りから見たらつき合っているようにしか見えないけれど、まだ恋愛にまで発展していない。そんな微妙な距離感がとてもいいです。リュカからしたら、ちょっと辛いのかもしれませんが、大切な人であることが伝わってきますね。

命を狙う者と狙われる者、それを作り上げた者の関係が、伝承と絡み合っていく展開は、オーソドックスではありますが、非常にうまいと思いました。過去と現在の展開が見事でしたね。それにしても、魔法という非日常が絵的に映えるなあ。

子供の頃のリュカとフィオルの話がまた良かったんですよ。辛い過去を送ったであろうフィオルからしたら、自分に対して好意というか、信頼を寄せてくれるリュカが、大切な存在になったんでしょうね。一緒にいるだけで微笑んでしまうフィオルの気持ちと、子供ながらフィオルに好意を寄せたリュカの気持ち。結末がわかっているからこそ、この微笑ましさが、切なくてたまりませんでした。

最後は、なるほどそうくるかという展開で、意外ではありましたが納得するものでもありました。これはジネットの物語でありながら、リュカの物語でもあったということですね。うん、大満足。
ただ、今後どうなるんでしょうね。リュカはわりとキーとなる人だった気がするんだけど、あの終わり方をしちゃうと、ここで終わりなんでしょうか。それとも……?
いろいろ気になることが多いので、続きがとても楽しみですね。オススメです

銀月のソルトレージュ―ひとつめの虚言 - 枯野 瑛

銀月のソルトレージュ―ひとつめの虚言
枯野 瑛

富士見書房(文庫)
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Comment:4

失敗作 2006-11-26 (日) 03:49

はじめまして~。
ぐぐったら流れ着きました。

アリスのかわいさは尋常じゃないですよねw
脇役のタニアも良い味出てます^^

deltazulu 2006-11-26 (日) 09:19

はじめまして。
アリスかわいかったですよね。惚れちゃいます(笑)

タニアって……とすぐには思い出せませんでしたが、
あのはた迷惑な人ですね。あの方にはもうちょっと
出てきてほしかったです。

ジャラル 2006-11-26 (日) 14:08

まいど、伝説は実は・・・というのは漫画『ユーベルブラット』等で使われていますが、こちらの伝説(童話)の真実もエゲツナイものがありますね。次巻があれば「賢者」との対決になるのかな?

deltazulu 2006-11-26 (日) 20:03

次はどうなるんですかね。実はリュカたちとまた絡んで、とかなると嬉しかったりするんですが……。

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