番外編二編を含む五編からなる短編集。八冊目となる「ふっかつの巻」の最終巻です。
「疑惑の和樹さん」
本当に夕菜は頭がいいのか?という疑問だらけの短編だけど、娘の性格をそこまで把握している母が怖すぎ。というより「宮間の女に撤退の二文字はありません」と言い切って実行する宮間の女が怖いです。素敵でもありますが。母強し。
「燃える初デート」
デートをすることになったのはいいけれど、「デート中、和樹にやきもちを妬いてはいけない」という玖里子の挑発を受けてしまい、玖里子たちがやきもちを妬かせるべく努力する物語。我慢する夕菜の涙ぐましい努力が光ります。ラストがちょっと珍しいオチかも。「疑惑の和樹さん」とセットで読むべき短編。
「帰ってきた転校生」
夕菜母の爆弾発言によりB組の生徒が一丸となって和樹と夕菜の中の邪魔をする物語。クラスメイトの動向が突飛なくて一番面白かった。オチもきれいでした。
「オールウェイズ」
番外編。千早の妹の神代が主人公となるお話。何ですか、このモテぶりは。友達になりたいと神代に近づく貴巳とのお話。勘違いしているのかどうか微妙な千早の反応がかわいい。ええ、千早好きですが何か?
「怨獄島事件」
番外編。怨獄島へB組が魔法合宿へ行くお話。サスペンスな展開なんですが、どうも緊張感を感じなかったのは、短編ということでギャグだと思い込んでいたせいでしょうか。そんなわけである意味拍子抜けな感じ。もう一癖欲しかったかな。
短編では、クラスメイトが如何に和樹を困らすかということに策を練っているところで楽しむことが多くなってきた。夕菜を含む四人娘のやりとりは飽きてきたなあ。面白いんだけどね。
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