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おと×まほ(10) / 白瀬修

エフェクトは短い言葉で問いかけた。
「良いのか?」
それにグレイスは、何かを確信した声で「はい」と答え、

「今の私は、無敵ですの」

世界の乱す"ノイズ"を人知れず倒す魔法少女たちのお話の第十弾。時はバレンタイン。チョコを渡す・受け取る騒動の渦中の人となるかなたんと、この時期に大発生するノイズを狙うグレイスがモエルと急造のコンビを組んで……というお話。

ああ、なんて熱い想いを描いてくれるんだろう。

バレンタインってことで、かなたん周りはドキドキで、特に男子がひどかった。「誰にあげるんだ?」という発想からしてアレだけど、たまたま持ってたチョコレートを手にいれるべく激しい戦いが始まるところは……うん、変態だ(きっぱり)。でも、その狂おしいほどの変態っぷりが、いっそ爽快でした。

一方、チョコを渡す女の子たち。いいんちょは、いつもどおりのセクハラ……というレベルを超えてないか?あのイラストはまずいと、外で読んでる時にさっとページを閉じた僕がいました。

エフェクトもいい感じに変化球に見せかけた直球を見せてくれて、ニヤニヤしましたが、一番はやっぱりこのふたり、モエルとグレイスでしょう。

かなたん好きなのに、素直に言えない二人は、挑発してるうちに、負けた方がチョコを渡すという賭けをするハメになり、実戦形式の戦いをはじめて、遊び半分な気持ちでみてたら、まさかこんなシビれるものをみせてくれるとは……

さらには、変態だけど天才なモエルの戦いを目の当たりにしたグレイスが、ノイズが発生したときの戦いで見せたあの覚醒っぷり!
好きな人を思うが故の不安もあるけれど、それ以上にかなたんの姿に勇気をもらって、心に熱くしてくれるシーンにしびれました。格好いいよ、グレイス!

もちろん、みんなの心を動かしたかなたんも素敵でした。

いやあ、面白かった。このシリーズはほんと熱いです。しかも終りには、何やら怪しい雲行きが見えてきてるので、ここから本番になりそうですね。楽しみでなりません。

おと×まほ 10 (GA文庫 し 2-10) - 白瀬 修

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白瀬 修

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