あれだ。俺たちは根本的に甘く見ているか、やり方が間違っている。これからミーティングだ。
三人死んだ。
怪物を倒すことで多大な利益を得られる大迷宮。ゴールドラッシュを夢見て、死亡率14%という地下探索に向かう人々を描くシリーズの第四弾。利便性のために、地下の第一層から第四層までを結ぶゴンドラの設置に向けて動いたが、工事は困難を極めて……というシリーズ最終巻です。
これまでと違って、地下には探索者だけじゃなく工事を行う、いわば一般人が入り込んだお陰で、いつにない緊張感が走ってました。うまくいっている時ですら、つきまとう不安が拭えず、そして現実が突きつけられる。
幾度となく繰り返された展開だと思うけど、それでも目を閉じて思いを馳せることがありました。淡々と描写されるけれど、わずかな隙が、ささいな見逃しが、生死を分ける独特の雰囲気に引き込まれる。
探索者と工事を行う人達との信頼関係が築かれて行くボレロのシーンとか、すっごい好きなんですけど、地下に潜ったらそんなことを言ってられず、生き残るためにどうするかを常に自問せざるをえない状況に追い込まれるところがきついったらないです。このあたり真壁は独特なんだよなあ。当事者でありながら、どこか外からみている姿が、とても印象に残っています。
真壁がこの地を去ることは前からわかっていましたが、送別会のシーンはとても良かったなあ。ひとりひとりとの会話に、さびしくも嬉しくて、じんわりです。ここにきて良かったと、そう思える真壁の姿を見られたことが、とても良かったです。
ただ、最後はちょっと物足りない……と思ったのは、僕だけでしょうか。好きな二人だからこそ、もっと盛り上がってくれたらなあと思った僕がいる。
迷宮街クロニクル4 青空のもと 道は別れ (GA文庫 は 4-4 迷宮街クロニクル 4)
林 亮介
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