「ど……どうやって?」
「おや?忘れたの?僕が商人なこと」
「あの、旦那様には言いにくいですけど、商人としては、その―」
「だから、儲けを考えない商人が何をやらかすか、ちょっと見ててよ」
高名な魔術師が創業した魔法材店の三代目・シャトルが繰り広げる冒険物語の第二弾。今回は、赤熱病という致死率の高い伝染病が蔓延して……というお話。
おお、これは面白い。
普段はぐうたらな三代目が、キリッとして動かざるを得ない状況になっていく展開がとてもサスペンス。一人、また一人と倒れていくだけでも不安なのに、薬となるユニコーンの角に商人が目をつけていくからもう……病気そのものよりも、当事者意識のない人たちが欲から生み出すもののほうが、よほど危険だと実感します。
孤軍奮闘に近いうえに、王宮との繋がりであるリア=メイが誘拐されるから、さらに大変になるんだけど、個人的にリア=メイとのお話はどうでも良くて(三代目強すぎるし)、ユニコーンの角を巡って、商人や王宮との駆け引きに面白さを感じました。物事の流れはひとつじゃないから、先なんて読めないし、だから面白いんですよね。
今回もサシャは三代目と共に外へ行くことはできませんでしたが、彼女は彼女で旦那様のために一途な頑張りを見せるから素敵なんだ。もちろん、やってはいけないことだけど、そのことに気づけたことが何よりだと思います。そんな彼女の言葉だからこそ、三代目も信念を曲げたんだろうし。
このふたりの繋がりは、もっと見ていたいなと思いました。
いやあ、面白かった。
魔法の材料ございます2 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 (GA文庫)
葵 東
ソフトバンククリエイティブ(文庫)
Amazon | bk1
Home > ライトノベル > [葵東] 魔法の材料ございます(2) ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚
Trackback:1
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/3412
- Listed below are links to weblogs that reference
- [葵東] 魔法の材料ございます(2) ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 from booklines.net
- 魔法の材料ございます2 ドーク魔法材店三代目仕入れ苦労譚 from お亀納豆のライトノベルまっしぐら 2009-12-29 (火) 22:46
- 著:葵 東 イラスト:蔓木 鋼音 「追いつめられた平民がなりふり構わなくなった恐ろしさを知るがいい。そうさ、僕は僕を人質にして脅迫する。西方地域の民を見...







