「……私は……その……わがまま女キャラを改めて、そなたに尽くす女になろうと決めたのだ。いや、あくまでも小説のために必要だったからそう決めただけで、そなたを喜ばせようとしていたわけではないぞ!」
「わがままキャラをやめるのかやめないのか、どっちなんだよっ!?」
美しく最強にして孤高の女子高生が、実はライトノベル作家だった?ということで、ライトノベル作家であることを隠しながら、捜索を続ける流鏑馬剣と、彼女の正体を知ってしまった与八雲が繰り広げるラブコメシリーズの第五弾。今回は、二人で初めて迎えるクリスマスに、お互い相手に喜んでもらえるうプレゼントをしたいと悩むお話です。
まったく素直じゃないんだから(にやにや)
編集からは次の原稿をと言われて、体験しないと書けないからなんて建前で、いろいろしてもらおうとする剣が可愛いったらないなあ。もちろん本人は認めないけれど。あわよくばキスを……なんてドキドキしつつも、鈍い八雲は気づいてくれないお約束がいいです。
そんなふたりを眺めつつ、クラスでもクリスマスパーティが開かれることになり、お互い相手を喜ばせようと、こそこそ動き始めるわけですが、このね、相手を思ってプレゼントを何にするかと悩むところが楽しいんだ。
思いつかなかったり、相手に合わないんじゃないかと思ったり。ちょっと方向がおかしくなったりするけれど、相手のことを思ってる様子が伝わってくるから、女の子だけじゃなく、男の子も可愛かった。ただまあ、どうしたってひとりよがりになってしまうから、すれ違い始めると大変なことになっていくんですが。
ハプニングの連続で、でも言い訳はしなくて。そんな姿が格好良く、お互いのことを考えているのに、すれ違いから……という展開はよくあるものだけど、ふたりだけじゃなく見守ってくれる人たちのおかげで、きっちり元の鞘に戻っていくところがよかったです。
ひと安心したあとに「……バカ」と呟く剣の笑顔が思い浮かぶようでした。
それより何より、アレですよね。
作中作のラストがああなったってことは……ニヤニヤが止まらない僕がいますよ。
ライトノベルの楽しい書き方 5 (GA文庫 ほ 1-8)
本田 透
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