言葉に、できない。
この迷いを、この憤りを、喜びを悲しみを、単純に言葉で表すことなんてできない。
(だから、神曲があるんだ!)
グラナード家のお嬢様・プリムローズのためなら猪突猛進するメイドのプリムローズが、コントラバスの化身であるという精霊ブランカと契約して、お嬢様と共に精霊島にある中央精霊師学院に通うことになったポリ白シリーズの第八弾。今回は、二百年前の精霊島の模様を描いた過去編完結の「メモリーズ・ホワイト」と、精霊島の学園祭に招待されたサラサの模様を描いた「プロデュースド・ホワイト」が収録されています。
ようやく、と思ってしまうのは意地が悪いかしら。いや、過去編って長い割になかなか進まなかったので……。
ともあれ、二百年前の学院長マーヴェラスの行く末は、わかっていても悲しいものがありましたが、それでも守りたいと願ったものが守れたのは、彼女にとって嬉しいことだったと思います。
ただ、彼女の行く末をも利用する輩がいるから、心痛みましたが……なるほど、これがリシュリーの罪なのかと思った次第。
それにしても、黒幕……は微妙に小物っぽく感じてしまった僕ですが、監視者はかなり気になる存在になってきたなあ。彼女たちが何に興味を持ったのか気になりますね。
個人的に一番印象に残っているのは、歌でした。やはりスノウには歌がとても似合う。祈りのように重なった声は、想像するだけで震えるものがありましたよ。彼女が歌の重要さに気づくのはいつなのかしら?ブランカも何かいってあげればいいのに。
ま、何だかんだいいながら、スノウの前だとついツンとしてしまうブランカじゃ無理か。
「プロデュースド・ホワイト」は、ジョッシュの元婚約者サラサが精霊島で開催される学園祭にやってくるお話なんですが、楽しいのは、サラサとリシュリーのやりとりです。どちらもジョッシュ大好きだから、かみ合わない会話なのに、妙にほのぼのさせてくれるんだこれが。
とはいえ、好きだからこそ怖いという思いもあったりして、モヤモヤする様子も描かれるんですが、ここでサラサを諭すのがミノティアスだってところが最高でした。なぜ彼がもてないのか不思議でたまらないぐらい格好よかったよ!
ミノティ抱き枕が出たら、迷わず買っちゃうぐらい惚れました。
あー、楽しかった。
神曲奏界ポリフォニカ メモリーズ・ホワイト (GA文庫)
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