Home > ライトノベル > [榊一郎] 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン S(3)

[榊一郎] 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン S(3)

「どうして……」ペルセルテは喉の奥から絞り出すような声で言った。
「どうして先輩にそんな事が分かるんですか……」
それは反論ではなく純粋な疑問だった。
だがフォロンは直接に答えず、微苦笑を浮かべて問いを返す。
「どうしてペルセルテ―君にそんな事がわからないのかな?」

フォロンとコーティが12年ぶりに再会した頃を描いたSシリーズの第二弾。今回は、ペルセとプリネの間に溝が生まれてしまうお話です。

たしかに今まで信じていたことに嘘が紛れていると知ったら、愕然となる気持ちは良くわかります。ただ、決してすべてが嘘なわけじゃないってことを、つたなくもしっかりと伝えたフォロンが良かったです。あの言葉で理解してもらったという土台があったからこそ、音楽による思いが伝わったんでしょうし。

音楽と言えば、フォロンとコーティの繋がりが見える神曲のシーンがとてもよかった。
戦うことに抵抗感を覚えていたフォロンが、曲を奏でるものとしての誇りから、戦うことを決めていく展開に、火がつくのが遅い!とコーティのように思いましたけど、紆余曲折があったからこそ、曲を通じて理解し合っていくことができた二人の絆に、思わず涙腺が緩む。伝わる喜びってありますよね。やっぱり音楽っていいなー。

失敗を重ねながら、少しずつ成長をしていくフォロンですが、彼の前にはまだいろいろ立ちはだかるものがあるようです。さて、次はどんな手が伸びてくるのかしら。楽しみです。

それにしても、フォロンも朴念仁なだけじゃないんだなあというのが見えたのは、ちょっと面白かったですね。傷ついたペルセを一人にしてはと、一緒に過ごした一夜のドキドキ感にニヤリ。

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 3 (GA文庫) - 榊 一郎

神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンS 3 (GA文庫)
榊 一郎

ソフトバンククリエイティブ(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[榊一郎] [神曲奏界ポリフォニカ 赤 感想まとめ] [神曲奏界ポリフォニカシリーズ一覧] [GA文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [榊一郎] 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン S(3)

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2968
Listed below are links to weblogs that reference
[榊一郎] 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン S(3) from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [榊一郎] 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾン S(3)

Search
お気に入り

異形の王子と毒を吐く少女の恋の物語

4048700588

他人を寄せつけぬ毒を載せた言葉を吐いていた少女が、王子と伝承と出会ったことで、信じる思いを紡ぐようになる、その祈るような思いに涙しました。懐かしき人たちとの再会もまた素敵。→感想


それは血の繋がらない家族の物語。

4048700480

大きな山や谷があるようなお話しではないんだけれど、クセのある七人のきょうだいが共に暮らすその家には、じんわり温かい家庭がありました。それぞれ抱えているものはあるけれど、この家族ならきっと支え合いながら乗り越えてくれると信じてる→感想


それは「夢利き」が語る人の夢の物語。

夢の上(1) 翠輝晶・蒼輝晶 多崎礼

最高傑作級!辛くとも好きな人と共に歩める幸せ、あるいは人の夢に乗る幸せと切なさ。独立しながら、リンクする物語は、温かさに、人を想う気持ちに満ちあふれて、胸が熱くなる。人が人と出会うことの素晴らしさは、時に眩しくもあり、切なくもなるんだなと思いました。→感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top