Home > ライトノベル > [杉井光] ばけらの!(2)

[杉井光] ばけらの!(2)

「ええと、ご飯置いとくよ」
「食べないからいい」
「あ、ごめん、もう食べちゃったの?」
「う、そ、そう、さっき―」というイヅナの言葉を遮って、ぎゅるぎゅるとお腹が鳴る音が聞こえた。「わわわわ」ドアの向こうでばたばたという気配。
「い、今のはニコニコ動画の音だからな!」 どんな動画だよ。

著者である杉井光さんが、普段一緒に仕事してるらしいお仲間を、美少女な妖怪や男前な種馬、暴走する吸血鬼に見立てて、締め切りに追われながら、遊んだり遊んだり遊んだりしてるお話を描いたシリーズの第二弾。今回は、ダイエットを誓うイヅナを審査員としたラーメン対決と、五人のメンバーでの沖縄旅行、美少女モード少年・ジンが北から池袋にやってきて、というお話が収録されています。

ああ、ニヤニヤする。イヅナの嫉妬モード全快のシーンは、毎度毎度楽しく、鈍いヒカルが振り回されながらも、最後にはイヅナのことを考えてあげるところに悶えてしまう。喧嘩ばかりしてるように見えるけど、ほんと仲いいですよね。ずっと眺めていたい気分。

それにしても、ラーメン対決話は、読んでるとラーメンが食べたくなるなあ。みんなの食べっぷりが美味しそうなんですもん。ポリバケツな人はともかくとして、太ってダイエットすると言い出してたイヅナも、思わず食べてしまう気持ちがよくわかります。まさかあのクールなデニ子さんまでとはなあ……恐るべしラーメンの魅力。

沖縄旅行では、男爵がかなりハッちゃけていたように思いますが(棺桶に入る前に日焼け止め塗っておこうよ!)、ここでも人外に好かれるヒカルのモテっぷりが楽しかった。ちゃーんとイヅナもかけつけてあげるんですもん。

妖怪な幼女のヒカリの話はちょっと切ない物語でしたけど、亜里沙さんとヒカルの取り計らいで、訪れる別れを避けられたのがよかったです。テレフォンショッキングの呼びかけに、照れくさくも温かかった。

北海道からやってきた玄武のジンが池袋に住みたいと思ってあちこち駆け回るお話は、これぞ池袋組なお話って感じだったかな。様々な人と出会いながら、ちょっとずつ友達が増えていくジンの様子をみてると、むしろ彼を主人公にした物語のほうが面白いんじゃないかと思ってしまったのは秘密。おともだちハグっていいですね。

すがの美少女……じゃなかった少年のジンも、ヒカルとイヅナの牙城を崩すのは難しかったみたいですけど、男相手でも嫉妬するからイヅナ可愛いよイズナ(ああ、言ってしまった!)。

ばけらの!2 (GA文庫 す 2-2) - 杉井 光

ばけらの!2 (GA文庫 す 2-2)
杉井 光

ソフトバンククリエイティブ(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[杉井光] [GA文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [杉井光] ばけらの!(2)

Trackback:1

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2858
Listed below are links to weblogs that reference
[杉井光] ばけらの!(2) from booklines.net
イズナ可愛いよ。イズナ「ばけらの!(2)」[杉井光] from ちょいヲタ?バスタア日記 2009-01-29 (木) 21:07
イズナが可愛いすぎる。ニヤニヤが止まりませんでした。最高 ネトゲばっかりやってたりする、ダメダメなの

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [杉井光] ばけらの!(2)

Search
お気に入り

超能力者との恋と青春!

超能力者のいた夏 (メディアワークス文庫) - 寺本 耕也

超能力者といっても何が変わるわけじゃない。ちょっぴり驚くことも多いけれど、寮生活を共にするうちに打ち解けあう姿がすばらしかった。みんな魅力的でこんな寮に住んでみたいと、そう思える青春ものでした。→感想


糖度パネエ!

悪魔のような花婿 (コバルト文庫) - 松田 志乃ぶ

悪魔伯爵と呼ばれた男に嫁入りした泣き虫姫の新婚ライフ。可愛らしくていじらしくて気恥ずかしくてニヤニヤして、喧嘩すら微笑ましい。読んでて砂を吐きそうになるぐらい甘いやり取りばかりだけど、羨ましくて楽しくて続きが読みたい。大好き。 → 感想


青春の下校ライフ!

484013250X484013426X

男一人に女の子三人で下校する。ただそれだけのお話なのに、楽しんでる様子が伝わってきてほっこり温かい。毎日一緒にいるのに、ひょんなことから意外な素顔を見て……みたいなのはいいですね。ほんのりある恋愛要素もニヤニヤです。→ 一巻感想 / 二巻感想


江戸時代。新たな暦を作る偉業を成し遂げた渋川春海の物語。

天地明察

最高傑作!碁打ちであり、算術家でもある男が、打ちのめされ挫折して挫折して挫折して、でも夢を忘れられず、立ち向かう姿に、どれほど興奮させられたか、泣かされたことか!さりげなく描かれる恋も素晴らしく、読み終わりたくないとこれほど思った作品はありません。 → 感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下

なかのひと

Page Top