「土岐川君は、わたくしを友人だと認めてくれたのではないのですか?」
「あ……いや、認めたけど」
「であれば、友人の危難に友人が駆けつけるのは当たり前のことでしょう?恩を与えるとか借りを返すとか、そんなことは微塵も関係ありません。自分を犠牲にしても友人を助け、友人を支える。武士ならば当然のことではありませんか」
二十一世紀になっても、江戸幕府も武士も存続している日本が舞台。徳川家の落とし種であり、身分を隠して暮らしていた高校生、土岐川清海の将軍職継承順位が十七位にあがったことで、幕府警護寮より美少女侍の愛生愛香と、可愛い少女忍者の鞠元毬藻が護衛としてやってきて……、というシリーズの第二弾。今回は、身の危険を感じた清海が、周囲の人々を巻き込まないために、全寮制の武士養成校に転校するお話です。
転校のことは一握りの人しか知られてないにもかかわらず、早くも命を狙われ始めるからきな臭い始まりでしたが、残念ながらお話はそれほど進まなかったので、ちと物足りない。まあ、今回は問題児ばかりが集められているという転校先の大蝦夷学園の説明がメインだとしたら仕方ないか。
寮なので普通だったら、晴海と愛香たちは別室なんですが、そこは護衛って事で一緒の部屋になり、でも晴海たちのことは秘密だから、愛香、毬藻、追いかけてきた雪乃の三人は、晴海の婚約者だって事になってしまったおかげで、男子たちの目線が一気にやばくなるあたり、にやりとさせられる。
ただなあ。晴海たち四人の関係が微妙なんだよなあ。美少女に囲まれてる割に色気がなくて、四人での会話はニヤニヤするよりかは、微笑ましいじゃれあいにしか見えないし(考えてみたらこのシチュエーションで萌えないのはすごいかも)、ボケとツッコミのパターンが毎回一緒なので、だんだん飽きてくる僕がいた。ぶっちゃけ、このあたりの話を繰り返すぐらいだったら、さっさと話が進んでほしかったりしました。
だって、生徒会執行部がそれなりの権力を持っているので、目をつけられると結構面白い事になりそうなんだもん。特に、秘密にしていたはずの愛香と毬藻の正体にもうっすら気づき始めてるから、やばいです。
突如、愛香に決闘を申し込んできた少女を利用して、何を探ろうとしているのか。その隙に毬藻が見つけてしまったやばいモノも、何のためにあるのか気になるばかり。今後どう発展していくのか楽しみですね。
サムライガード2 北の大地で待つ姫は (GA文庫)
舞阪 洸
ソフトバンククリエイティブ(文庫)
Amazon | bk1
Home > ライトノベル > [舞阪洸] サムライガード(2) 北の大地で待つ姫は
Trackback:0
- TrackBack URL for this entry
- http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2806
- Listed below are links to weblogs that reference
- [舞阪洸] サムライガード(2) 北の大地で待つ姫は from booklines.net
Comment:1
- ジャラル 2008-12-17 (水) 11:33
-
サムライとニンジャの美少女をお供に連れたショーグン家の血を引く少年の冒険・・・なんかアメリカのジャパニメーションオタクの喜びそうなシュチュエーションですな(笑)。
第二巻は学校というより刑務所(笑)のような学校に転校したのですが、そこでもバトルが・・・ですね。しかし、1・2巻とも舞台が学校という閉鎖空間なので、この武士が存在する世界での清海の地位とか、一般人と武士との関係とかが伝わってこないのが欠点だと思います。江戸時代なら徳川家の落とし種に無礼をした、この学校の生徒半分以上は死刑ですが(笑)。
まあ次の巻が良くも悪くもターニングポイントになるでしょう。長寿シリーズか打ち切りかも含めて(笑)。







