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ライトノベルの楽しい書き方(3) / 本田透

「彼氏がおっても恋愛ライトノベルが書けるかどうか、うちと剣はんがいくら議論してもきっと答えはでまへん。そやから実際に勝負してみてほしいんや」
と多々湖。
「うちは片思いを我慢しながら書きます。剣はんは、八雲はんといちゃいちゃらぶらぶしながら書きますんや……それで、どちらがより面白い小説を書けるか、そもそも小説を書けるのかどうか……勝負しますんや」

美しく最強にして孤高の女子高生が、実はライトノベル作家だった?ということで、ライトノベル作家であることを隠しながら、捜索を続ける流鏑馬剣と、彼女の正体を知ってしまった与八雲が繰り広げるラブコメシリーズの第三弾。今回は、恋をすることで小説を書こうとする剣の前に、恋をしたことで小説が書けなくなってしまった多々湖が現れて、というお話。

ちょー楽しい。
いちゃいちゃしてたら、小説なんて書けないという挑発に乗った剣が、ホテルで缶詰になっている間に、プールでサンオイルとかふたりっきりでディナーとかやるところは、にやけてたまりません。勝負のために仕方なくと口で言いながら、実はその気満々だったりする剣が可愛くてしょうがない。照れ屋さんなんだからもー。

心夏が悪ノリするおかげで、接近しつつも気恥ずかしさが高まってしまって、つい八雲に心ないことを言ってしまうあたりに、彼女の弱さを感じましたが、最後にはちゃんと謝ることができたところに、彼への思いの深さを感じました。純粋なまでに相手を思って抱きしめあうあのシーンは、ほんとよかったなあ。

初っぱなに盛り上がってくれたために、このあとはちょっと物足りなくはあったんですが、多々湖先輩の恋模様がちょっとずつ見えてきて。お相手はすでに登場してた人物でしたが、突然出来事にはじめは後込みしてたものの、だんだんと逃げずにいようとするあたり、男の子って感じでよかったです。まだまだ距離はあるけれど、仲を深めていってほしいですね。

とまあ、楽しい恋愛模様を見せてくれてましたが、最後がちょっと切なかった。恋をするということは、時に醜い心と直面することにもあるということがわかります。
剣としても複雑な気持ちになると思いますが、八雲は彼女を思いやってあげられるのかしら。気になるところですね。

ライトノベルの楽しい書き方 3 (GA文庫) - 本田 透

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