「まりなはな、代々俺たちが守ってきたんだよ」
「え?俺たち……?」
「そう。つまり俺の前は、別の世界の俺がこいつの守護者だった。その前も、さらにその前も、別の世界の俺たちが、悪党共からこの娘を守り続けてきたんだ」
パラレルワールドの「自分」に、ぬいぐるみを抱いた少女・まりなを託されて……元の世界に戻ってきた久瀬大地が、幼馴染の卯美と共に、異世界からの刺客と対峙するドタバタコメディです。
普通に面白いですね。姉と弟のような関係だったのに、家の人が旅行に出かけてしまったことで、二人っきりで過ごすことになってしまったことから、いろいろ意識しちゃうところとか、思わずにやりとさせられてしまうんですが、そのまま、そっちへ進まなかったのは、ちと残念かな。
で、異世界から紛れ込んできた敵と戦うことになるんですが、大地も卯美も戦う力はないのでどうなるのかと思ったら、まりなのぬいぐるみが、パラレルワールドにいる「自分」を呼び寄せることができるってことで、魔法少女だったり、格闘少女っぽかったりする「卯美」を呼んで戦うから面白い。
同じような顔をしていて、でも世界が違うから性格も違って。みんな魅力あるうえに、大地のことを……みたいな雰囲気があるから、ラブ方面でも面白いことになりそうな予感がひしひしします。
まあ、今回の巻では、そういったことはまるで起きず、魔法少女のシィ、格闘少女の華衣、科学系天才少女のメーアなどと大地が、騒動を解決しつつ、ちょっと仲良くなっていくという展開だけで終わっちゃったので、ちょっと物足りないところだけど。
今はまだ弱いだけの大地でしたけど、そんな状況でも、みんなを守るために、前へ進もうとする姿は結構良くて、それに伴い、ようやく主人公らしい「何か」が見えてきたのは、気になるところですね。
ちょっとしたハプニングから、入れ替わりでくる予定だった女の子たちが一堂に会したことといい、これからが面白くなるかもしれないなあと思えるお話でした。
特別惹かれるわけじゃないんだけど、つまらないわけじゃないので、機会があったら続編読もうかな。
パラレルまりなーず
木野 鋼一
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