Home > ライトノベル > [大迫純一] 神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2

[大迫純一] 神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2

「俺はな、セヴン。別に謎が解きてぇわけでもねえし、死んだ女の復讐をしたいわけでもねえ。だがな、彼女がこいつを俺に託したんだとしたら、その信頼にだけは応える義務があるんじゃねえか?」

神曲奏界ポリフォニカのブラック・シリーズに登場した探偵・レオンガーラの物語第二弾。今回は、助けた女性にバイクを盗まれたら、次の日にその女性が屍体となって発見されて……というお話です。

相変わらずハードボイルドで格好いいなあ。例え、盗んだバイクで走り去った人であっても、意思を託されたのであれば、追い続ける姿に、男臭いものを感じます。まあ、側にいる猫姿のセヴェニエーラらしたら、これだから男って莫迦よね、とか思うんだろうけど。

そのセヴェニエーラがいい味出してくれてましたよねぇ。側にいても何もしてくれず、口だけは出すという感じだったのに、事件を追い進めるにつれて、ピンチの時には手助けしてくれるようになるんだから、いいツンデレさんです。普段はクールなのに、絶叫モノには怖くなっちゃうところに、にやり。

で、殺された女性と、その女性から託された鍵を持っていたら、次から次へと精霊が現れて、さらには怪しげなレプリカまで登場してと、きな臭さばかりが目立ちながらも、何がおきているのかさっぱりだったので、何とも言えないもどかしさがあったんですが、精霊の雇い主が登場したところで、すべてが繋がりました。
例え間違っているとわかっていても、人はひとすじの希望にすがってしまうものなんだなあというあたりに、やるせないものを感じます。

ただ、話の行方が見えてからが長かったからか、何ていうか、こう、言葉悪いけど、引き伸ばした感じを受けました。男たちの戦いなどは、非常に印象に残るんだけど、事件そのものが薄かったせいか、いろいろ物足りなかったです。ハードボイルドな魅力があるだけに、余計物足りなさを感じてしまうのかもしれません。

最後に真実を知り、それを止められなかったことを悔い、自らの手ですべてを終わらしたレオンの悲しみには、胸にくるものがありましたが、それでも、最後に悲劇にあった人の笑顔を感じることができたのは良かったです。

神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2 - 大迫 純一

神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2
大迫 純一

ソフトバンククリエイティブ(文庫)
Amazon | bk1


関連エントリー
[大迫純一] [神曲奏界ポリフォニカシリーズ] [GA文庫] [ライトノベル]

Home > ライトノベル > [大迫純一] 神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/2421
Listed below are links to weblogs that reference
[大迫純一] 神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2 from booklines.net

Comment:1

ジャラル 2008-05-21 (水) 10:44

ハードボイルド探偵精霊レオンの活躍するシリーズも第二弾。『まぁぶる』で初登場のネコ型精霊セヴェニエーラと今回はライバル?殺し屋精霊も登場し、前作からのレギュラー、少女娼婦ロレッタもいい味出してます。ただ、今回の事件は「精霊が神曲楽師を裏切る」という、ある意味で「神曲奏界ポリフォニカ シリーズ」のタブーを書いています。「死人を復活させる」という最大のタブーの影に隠れてしまっているので、あまり目立ちませんが、そこの所は詳細に書いて貰いたかったですね。楽師と別れても彼女達を大切に思うレオンなら、今回の裏切り精霊(正直、殺し屋よりも反感持ちました)を論破できると思うので。順番だと今度はポリ赤か黒かな?

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [大迫純一] 神曲奏界ポリフォニカ レオン・ザ・レザレクター 2

Search
お気に入り

虜囚の姫と疎まれる第二王子の旅路を描くファンタジー。

花守の竜の叙情詩 (富士見ファンタジア文庫) - 淡路 帆希

オーソドックスではあるんですが、各キャラの心の変化が丁寧に描かれていて、とてもいい。切ないお話ではあるんですが、最後の心に温かいものが残りました。大切にしたい思いが詰まってるお話です。 → 感想


まさかこんな素敵な青春物語が読めるなんて!

電波女と青春男 (電撃文庫)電波女と青春男〈2〉 (電撃文庫)

甘酸っぱく、時に遣りきれない思いに苛つくこともあるけど、高いところから飛んでしまうような青春模様が素敵でした。笑いも沢山あるし、ほんと面白かった。とてもオススメ。


聡明であるが故に孤独な少女プルーデンスと、蒼い衣をまとった名無しの吟遊詩人が、鳥の塔に至る迷宮の謎に挑むファンタジー

鳥は星形の庭におりる (講談社X文庫―ホワイトハート)

世界観といい雰囲気といいハマりまくりです。知識を持つが故に、両親や兄から疎まれて、家族といても孤独を感じていた少女なんですが、それをぐっと堪えて、誇り高さを忘れない姿勢が素敵でした。続きが出てくれると最高に嬉しいです。→感想


左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)翼の帰る処 下 (3) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-2)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!超オススメです!→上巻感想 / 下巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top