ちゃんと休暇は消化していただかないと困るんです ― あまりまくった休暇を突きつけて、目じりを吊り上げる人事課の言葉に恐縮したマナガとマティアは、休暇をとって、『異界』のニホンという文化を取り入れたという都、ヴィレニスにある温泉町へとやってきた。
タタミやザブトン、ザタクなど、普段とは違う室内に、なんとなく落ち着かないマナガは、さっそく温泉に入ろうと、大浴場へと向かって、思わず硬直してしまった。
「混……浴……?」
- ショッシュの家の別荘があるヴィレニスで、新たな精霊のなじみを探そうという「リーズンズ・ホワイト」
- 調律師を探しに温泉町に向かった二人を描く「みすていく・ぶらっく」
- 事件で無罪を勝ち取ったレオンが、助けた女性たちと温泉旅行する「れおん・ざ・りたーなー」
- マナガから温泉話を聞いたユフィンリーの暴走で、ツゲ神曲楽師事務所の面子が温泉旅行にいく「どらんく・くりむぞん」
というわけで、各色の面子が、ヴィレニスの温泉を舞台にどんちゃん騒ぎする短編集です。
「リーズンズ・ホワイト」
やっぱり白は楽しいなあ。お嬢様とブランカの舌戦は、いつもながら笑えます。というか、お嬢様。スノウが大切なのはわかりますが、先生を脅迫するのはどうかと思……いえ、なんでもありません。
初めて赤点を取ったことで、動揺したスノウが、ちょっとした迷いを生んでいくんですが、結果を求めるあまり、突っ走ってしまったことに気づいていく展開がいいですね。大切なもののために、神曲を奏でようとする彼女の心が美しく思えました。
っていいシーンで終わるかと思ったら、最後にやっぱり、ちゅどーんと来てくれてにんまり。ポリ白だけは、温泉に入るシーンがありませんでしたが、ツンデレなデイジーたちもやってきて、いつもの面子で、わいわいという雰囲気が見れたのは面白かったです。
後は牛さんが出てきてくれれば最高だったのに……
「みすていく・ぶらっく」は、マナガとマティアが、混浴で初々しい反応を見せてくれるところが、ほほえましいですが、ちょっぴりお酒を飲んで、ほわわーんとするマティアを見れたことが、またいいんだなこれが。マティアの無防備な笑顔なんてみたら、もう!
ちょっとした事件もあったけど、ま、それはそれ。
彼らが、噂で聞き及んだ調律師の話が「れおん・ざ・りたーなー」にも繋がってくるところが興味深かったですね。こちらはこちらで華やかに女性を7人も連れていましたが、さすがのナイズガイなレオンも、これだけの女性に囲まれると、形無しってところにニヤリ。
先日の事件で負った傷を見せ合うところでは切ないものがありましたが、それでもこれだけの仲間がいれば、彼女たちなら大丈夫だと見えるところが素敵でした。
で、例の人が、ここでレオンに絡んできたけど、こういう結末になるってことは、今後も絡んでくるのかな?ちょっとブラックとレオン話が楽しみになってきた。
「どらんく・くりむぞん」
フォロンを除いた全員が、温泉とお酒でグダグダになっちゃうお話。こういうとき、酔えない人は大変だよね、とわが身を振り返って思う。宴会芸のバカバカしさには、コーティ……とか思っちゃうけど、全員が(除くフォロン)楽しんでる様子が伝わってきて、ほんと良かった。
っていうか、男女一緒に温泉入って、隠すものも隠さないで平気なぐらい酔っ払うって、どうかと思ったりするけれど、胸の大きさで張り合う、コーティとペルセルテの会話は楽しかった。ああ、これだけサービスシーンがオンパレードだったのに、なぜイラストがないんだ……と思ったりしてませんよ?
青の短編はありませんでしたが、赤の中でちらりと出てきてて、相変わらずなことやってるなー。
どれもこれも息抜きって感じののんびり感があって、でも、各色の特徴が出てて楽しかったですね。去年はどの色もハイペースで刊行されてましたが、さて、今年はどうなんでしょう。いろいろ伏線らしきものが出てきてるっぽい感じもあるので、楽しみですね。
神曲奏界ポリフォニカ まぁぶる2
榊 一郎 大迫 純一 高殿 円
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- ジャラル 2008-01-16 (水) 12:05
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ポリフォニカシリーズの短編集その2です。確かに温泉が舞台なのにイラストが無いのは悲しいですが(笑い)、息抜き的でのんびりした話で良かったです。
私が贔屓の「ぶるう」シリーズがいない~。と思っていたら・・・最後の話に出ましたね連中(笑)。いかにもあの連中らしい登場の仕方にニヤリしました。 - deltazulu 2008-01-16 (水) 20:27
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ぶるうの連中は、いい感じに怪しくて面白かったですね。こういう舞台だと、一番映えそうな気がしましたが、逆に暴走度も高くなりそうなので控えたのかしら、なんて邪推もしてみたり(笑)





