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[越後屋鉄舟] クインテット!2

いつの間にやら大家族での生活に敬助が慣れてきたころ、操を追ってヤクザが現れた。おまえさんと小嬢はんの許婚云々など、口実に過ぎず、小嬢はんは椿家にただ避難しにきただけだと。否定する操を連れて、ヤクザの手から逃れだした敬助だが、振り切った先で、操から話を聞いてみると、相手のいう事に間違いは無いと言い出して……

男所帯だった椿家に、母、幼馴染、義理の妹、メイド、許婚、アイドルが住む事になってというホームコメディの第二弾。

いやあ、楽しいや。前作でも見せてくれていたジョジョネタが炸裂しまくってます。ヘブンズ・ドアーでやられてからは、ネタが出てくる度に笑いまくり。素数とか、「ターザンの主演女優は?」に思わず吹き出してしまいましたよ。電車の中で吹き出すと、周囲の視線がやたら痛いことを実感できるので、勇気ある人はお試しあれ。

今回は、許婚たる操の本音が描かれる「極道たちの挽歌」、メイド遊恋子の献身さが悲劇を呼ぶ「監獄ハウスの輪舞曲」、家族同然の幼馴染ひだりとの関係を描いた「天の岩戸カプリチオ」、一家八人全員で伊豆旅行する「湯けむり慕情セレナーデ」の四編からなるお話です。

なかなかにシリアスな操のお話には、熱いものを感じさせられ、遊恋子の思わずニヤリとさせられるオチが素敵なホラーテイストなコメディにやられてと楽しい限りでしたが、個人的には、ひだりの話が好きだなあ。幼なじみだからこその近さが、逆に距離を感じてしまうところに、何ともいえない切なさを感じてしまいました。今までと同じようで、でも他の女の子たちがきたことで、ちょっとずつ変わっている二人の関係を自覚していったあとの「ぐしゅっ」に、嬉しさを覚えましたよ。

どの話でも、テンション高いコミカルな展開に笑いが止まりませんでしたが、それでいて、しっかりと家族ものなお話になってるところが素晴らしいですよね。そのことを一番実感できたのは、伊豆旅行の夜のシーンかな。ひとり起きていた敬助が、ひだりに促されてポツリとこぼした昔話と今の話。不器用なガキ大将が、ひとりじゃないよと感じられるシーンに、グッとさせられました。ハーレムものとかそういうんじゃなくて、家族として、全員がいることの楽しさ、嬉しさみたいなものが伝わってきましたね。

いやあ、いいな、このホームコメディは……と思っていたら、ラストのラストで、何その展開!言われてみたら、伏線というか、そのまんまのことがたしかに言われてましたけど、まさか、本当の事だとは思いませんでしたよ。
普通にホームコメディもので行ってくれればいいのにと思わなくも無いけど、まあ、いくらなんでも本格的なバトルものになることはないだろうから、今までの雰囲気を生かしつつ、素敵な結末を迎えてくれると嬉しいですね。

クインテット!2  - 越後屋 鉄舟

クインテット! 2
越後屋 鉄舟

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