双子の姉妹であるペルセとプリネは、神曲楽士の専門学校であるトルパス神曲学院を見学しに来た。憧れの学校なだけに、ペルセははしゃぎまくっていた。学校の案内役がボウライとはいえ精霊だというんだから、さすがである。二人と一匹が、構内を巡りめぐって食堂へ訪れたとき、余所見をしていたフォロンと呼ばれる給仕さんと、天才と呼ばれるツゲ先輩に出会い……
フォロンがコーティと出会ったのが、あんなに幼いころだとは知りませんでした。それも歌に誘われてたなんて。今まで、フォロンが歌っていたという描写ってありましたっけ?とても意外でしたが、これがまたオーソドックスながら切なくなるようなシーンでしたね。このときの約束があったからこそ、今のフォロンがあるんだなあと思うと、素敵な出会いだと思いました。
本編は、フォロンやユフィンリーがまだ学生のころのお話で、ペルセとプリネが田舎から出てきて、トルパス神曲学院を見学しに来たところから始まります。
姉が突進して、妹が抑えるという二人の関係は既にできてましたが、憧れの場所へきたってことで、ペルセがいつも以上にハイテンションなのが楽しいです。プリネも大変だなあ。まあ、おかげで、フォロンやユフィンリーに出会えたわけですが。やはり行動する者は強いです。
逆に、どうにもダメなのがフォロンで。精霊ひとつ呼び出せない落ちこぼれ状態で、悩み落ち込んでいくところには、やるせないものがありましたが、ふと、昔を思い出し、歌う姿はとても良かったですね。何と透き通った思いであることか。
詩の意味もあるんでしょうけれど、雰囲気そのものに、郷愁を誘われるような思いがしました。いやあ、すごいよかったです。このシーン最高。
しんみりさせたあとに、ちょっとしたアクションが始まりましたが、おかげで、自分は何のために神曲楽士を目指したのかという原点に気づけたのは、良かったですね。一方的な側面でなく、相手のことも思いやれるところが、さすが、ペルセです。
危機一髪な展開にどうなるのかと思いきや、突然コミカルになったのには、むしろコーティとフォロンの間柄らしいですよね。コーティからしたら、待たされたという思いと、嬉しさがいりまじってるんだろうなあ、なんて思ったりして、微笑ましい気持ちになりました。
最後もフォロンをめぐるニヤリとさせてくれるやり取りで、クスクス笑いが止まりませんでしたね。いやあ、楽しいったらないです。「今」を知ってるからこそ、余計面白く思えるのかもしれません。
「過去」の話も面白かったですが、やっぱりこれからの話が気になるので、次作がどんなお話になるのか楽しみですね。
神曲奏界ポリフォニカ ビギニング・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカ クリムゾンシリーズ5 (GA文庫 さ 1-6)
榊 一郎
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- ジャラル 2007-05-16 (水) 10:38
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アニメも開始したこのシリーズ、アニメの第四話「ダルセーニョ 始まりの日 」を小説化した話ですね。アニメの方は榊先生始め、各シリーズ担当の先生たちが脚本担当されていて、アニメと小説の世界観が一致するようにされています。先日放映された第6話「スケルツォ 傍にいる理由」では脚本担当の高殿円先生の「白」シリーズの梅干を好む白の聖獣様がチラリとゲスト出演していました(笑)。
- deltazulu 2007-05-16 (水) 20:32
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アニメはまるで見てないので知らなかったですが、脚本まで手がけてたら、そりゃ忙しいですよね。あとがきがああなるわけだ。
ポリフォニカシリーズならではの他の色の人たちとの競演って、見つけると楽しく思えそうですね。ちょっと見てみようかなあ。





