Home > ライトノベル > [中里融司] デモンズサモナー4 淨闇の印章

[中里融司] デモンズサモナー4 淨闇の印章

どうも昭子の様子がおかしい。何かを隠しているようだ。たぶん、昭子から何かを言い出してはこないだろうけれど、招喚者でない者に能力を与えるという「乾きし者」なる集団が、弘樹たちに手を出してきている状態では、何かあったときに危ないかもしれないと、弘樹と真昼は、こっそり彼女のあとをつけた。
そこにはかつて、昭子が思いを寄せていた啓司が待ち受けていて……

異世界との交流を自由にしようとする弘樹たちサモナーと、人を導く「天使」たちの戦いといったところかな。精霊バトルアクション完結となるお話です。

サモナーの正体が世間に知れ渡ったからといって、おいそれと人々が現実を受け入れるとは限らないわけで、そのあたりがあまりわかっていない、弘樹の理想主義的な青臭さがなんとも鼻につく。まあ、そこは弘樹のいいところでもあるんだけど。
このあたりは周囲の人が、特に真昼、昭子あたりがいたから、ここまでこれたんだろうなと思いました。ひとりではできないことがあっても、みんなで力を合わせればというのは、王道ですがいいですね。

前作では、いろいろとひどい目にあっていた真昼でしたが、今回はそんなこともなく、弘樹に対してかわいく挑発したり、結ばれたりと、何かいいことばかりだったようで、良かったです。発言が何かと過激に思えましたが、優柔不断な弘樹に決断を促すという点では、良かったんでしょうね。

天使を率いる「乾きし者」のやり方は、人を支配するという意味では非常にうまいですよね。道を示し、最後まで手をとってくれる存在がいたら、ついていきたくなる気持ちはわかるだけに、それを人の弱さといわれると、心に痛いものがあります。

与えられるものだけを手に取るのではなく、己の手で探すことが大事であるというのは、正しいことだと思いますが、ちょっと説教くさくて辟易。
そのせいか、正義の戦いとしての説得力が微妙に感じられなかったりするんですが、最後の戦いを終えても、変わらずに人とサモナーと異世界の住人たちを信じ続ける弘樹の姿は良かったと思います。

個人的には前巻で終わっても良かったんじゃないかなと思いましたが、ここまで語られたからこそ、弘樹たちのやりたいことが見えてきたのかもしれないので、そういう意味では読んでよかったかもしれません。

デモンズサモナー4 淨闇の印章 GA文庫 - 中里 融司

デモンズサモナー4 淨闇の印章 GA文庫
中里 融司

ソフトバンク クリエイティブ(文庫)
Amazon | bk1


booklines 関連エントリー
中里融司 / GA文庫 / ライトノベル

Home > ライトノベル > [中里融司] デモンズサモナー4 淨闇の印章

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
http://www.booklines.net/mt/mt-tb-t.cgi/1511
Listed below are links to weblogs that reference
[中里融司] デモンズサモナー4 淨闇の印章 from booklines.net

Comment:0

Comment Form
Remember personal info

Home > ライトノベル > [中里融司] デモンズサモナー4 淨闇の印章

Search
お気に入り

左遷された北嶺で隠居生活を堪能しようとした史官ヤエトの前に、皇女が太守としてやってくるお話。

翼の帰る処 上 (1) (幻狼FANTASIA NOVELS S 1-1)

中間管理職的苦労に悩まされるヤエトの姿がとても楽しいですが、それだけじゃなく、北嶺と帝国の歴史的秘密が見えてくる展開に興味を惹かれること請け合い!下巻が今から楽しみです。超オススメ!→上巻感想


普通の社会人であるこかげが、異世界の騒動に巻き込まれるお話。

wonder wonderful 上wonder wonderful 下

やさしさで涙する物語でした。あ、もう最高!王宮話やら恋愛要素やらも非常に楽しく、読み進めるにつれてゴロゴロ転がりまわりたくなること必至です!今年一番のオススメ!→感想 上/ 感想 下


わくわくするような大冒険がしてみたいな

時載りリンネ! 1 (1) (角川スニーカー文庫 203-1)時載りリンネ! 2 (2) (角川スニーカー文庫 203-2)

本を読むことで、滋養と時を操る力を得る「時載り」一族。読書よりも遊ぶことのほうが大好きという、おしゃまな女の子・時載りのリンネと、彼女に振り回される男の子・久高が繰り広げる冒険物語。どの年代の人が読んでも楽しめる最高のジュブナイルです。→感想


十八番目の皇女という立場から、何も手にすることができなかった月華が、心の内に「龍」を飼う涼狐の剣舞に惚れて、剣を手にする中華風ファンタジーのボーイ・ミーツ・ガール。

DRAGONBUSTER 1 (1) (電撃文庫 あ 8-13 龍盤七朝)

淡々と語られている物語だと思っていたのに、気づけば引き込まれています。溜め込んだエネルギーが、次なる巻で爆発してくれることでしょう。背筋がゾクゾクするほど、楽しみでなりません。→感想

なかのひと

Page Top