育ての親である「十大悪人」たちの目から逃れ、生まれ育った悪人谷を出た小魚児は、旅をしているときに、「宝の地図」の存在を知った。お金よりも、武術の達人たちがこぞって狙っている事に興味を持った小魚児は、「宝の地図」を持っているという鉄心男を騙して弟子としたが、小仙女、黒蜘蛛、碧蛇神君などなど、手達のものが次々と襲い掛かってきて……
ありとあらゆる悪の限りを尽くした悪人たちが隠れ住む悪人谷で、「十大悪人」に育てられたという少年・小魚児が、宝の地図を巡る争いに参加して混乱をまいていたら、というお話です。
これは面白い。悪人に育てられただけあって悪知恵ばかり働いてて、騙そうとする商人を逆に騙し、力で及ばない相手には、姑息だったり、卑怯な手を使って倒していくという姿が、何とも楽しい。常に何かを隠し持ってる様子があるから、次は何をやってくれるんだろうとワクワクさせられます。期待してたら、本当に追い詰められてたりするあたりが、また予想外で引き込まれる。
女に対して騙されるものかと構えて接することが多いのは、悪人に育てられたってことで仕方ないのかもしれませんが、気になっていろいろ面倒みちゃうあたりが、悪人になりきれてないですよねぇ。悪党っぷりがいいわりに、こういう情を見せてくれるあたりが、彼を憎めない原因かな。まあ、優しさを見せるのは、今のところ心蘭を相手にした時だけですけど。
何かと突き放そうとしながら、でも離れられない姿に、まったく子供なんだからとニヤニヤしてますが、さて、このあたりは今後どうなるかしら。
今回多くの達人たちが登場してましたが、今のところは顔見世って程度かしら。誰も彼も二つ名を持つ人だけに、今後も登場してきてくれるかな。小魚児の口八丁に騙されてた人たちが、次に会ったとき、どういう思いを抱くのかが、今から楽しみだったりする。
ちなみに一番好きなキャラクタは、暗器の使い手である一族の娘・九妹です。強さと美貌を兼ね備えた少女で、落ち着き払った態度には、老成したものを感じますが、小魚児にからかわれるうちに、子供っぽさを見せてきちゃうあたりが、とてもカワイイ。
なんだかんだいって、小魚児のことは気に入ってる……かどうかは微妙か。あんなことしやがったし。
とはいえ、小魚児に対して、複雑な感情を持っていることは間違いないと思うので、今後九妹や、彼女と義姉妹の契りを結んだ小仙女こと張菁の動向が気になるばかり。
最後に来て、花無缺なる美少年が登場しましたが、どうやら、小魚児にとっての因縁の相手になるみたいですね。って、どういう関係かは、わりとあからさまな気がしますが、それはそれ。
三月に続きの「地下宮殿の秘密」が、四月には三巻が出版される予定とのことなので、因縁がどういう具合に明かされて、今回登場した人たちが、どう絡んでくるのか、楽しみです。
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- ジャラル 2008-02-03 (日) 14:12
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「強い奴がいて、そいつが手も足も出ない奴を、一撃で倒す人物が出て物語が始まる」という武侠小説の大御所、古龍氏の作品の翻訳です。正直おとがきの古龍氏の生涯が面白くて(笑)、購入したようなものです。私は武侠小説は古龍氏と並んで三大作家と言われる金庸氏の『碧血劍』しか読んでないのですが、アチラが伝奇小説っぽいのに対して、こちらは純粋に冒険小説ですね。主人公にいきなり自分の弟子になれと強要するキャラとか、どう考えてもお前人間止めているやろ(笑)とかいうキャラが出てきて今後楽しみです。
追伸:確か『北斗の拳』も中国では武侠物だそうで・・・。 - deltazulu 2008-02-04 (月) 19:57
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最近、金庸作品を読んで、武侠小説に興味を持ち始めたので、武侠小説の三大家と呼ばれる古龍作品は、ナイスタイミングと手に取りました。あとがき面白かったですよね。
今後どんな破天荒っぷりを見せてくれるのか楽しみです。> 追伸:確か『北斗の拳』も中国では武侠物だそうで・・・。
ああ、言われてみれば……なのかなあ。





