(わたくしが、エフィを……だなんて)
ただでさえ許されるはずのない想い。
許されるはずのない恋。
(言えるはずがない……)
王であった父を家臣に殺され、国を追われたディアナ姫。身を寄せた隣国の王は、姫の存在を煙たがっていたが、それでも彼女は寂しくなかった。常に女騎士・エフィが仕えていてくれたから。素直になれないディアナは、気持ち隠しながらエフィに冷たく当たっていたけれど、縁談が持ちかけられたのをきっかけに故国へ戻る決意をしたが……素直になれない姫と誠実な女騎士が育むダブル・エンゲージ「婚約」の部です。
これはよかった。読んでて頬が緩みまくる。
傍にいてくれる人を、その温もりを意識しているのに、つい冷たく当たり、それでいて離れたら不安になってしまうというディアナは、とても面倒くさいお姫様ですが、ワガママの裏に隠された思いが見えてくるにつれて、まったくもって不器用な人だなと可愛く思えてきます。
でもまあ、お世話する人からすると大変なのは間違いなくて、エフィじゃなかったらとっくに見放してますよ。慣れない旅路なのに強がって危ないところ行くから、ついには離れ離れになって、娼館に囚われて。
ああ、なんとお約束……と思いましたが、この離れ離れになった時があったからこそ、再会したときに、自分の思いに素直になれたんですよね。
故国では、ちょっぴり驚きの展開が待ち受けていましたが(気づけって?)、花言葉の繋がりなどにニヤリとさせられました。もちろん最後は……ね。
よかったです。
偽りの姫は騎士と踊る―ダブル・エンゲージ (一迅社文庫 アイリス わ 2-2)
渡海 奈穂
ちなみにカバーを外すと、アルヴィン・エフィの彼女自慢エピソードがありますよ。
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