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聖鐘の乙女 獅子の城と銀の泉 / 本宮ことは

「私はね、サディに、そんな悔やむような真似をさせたくはない」
サリアンは真っ直ぐにネイトを見た。
「人を守るというのは、身体だけを守ればいい、というものではない。その心と、志を守って初めて、守る、というのだと思うよ」

音楽家だった亡き父の楽譜を探し出すために、弟のサディの名でロウエン王国の聖楽学院(女子禁制)に入学したアティーシャが繰り広げる騒動満載のスクールライフ第六弾。今回は、上級生リキシスの論文が芸術文化賞に選ばれ、論文に協力したアティーシャ共々、王宮主催の晩餐会に招待されて……というお話です。

きゃー、サリアンさまー!と言いたくなったのは、僕だけじゃないはず。いつもにもまして、彼の魅力満載でした。

王宮からの招待には、かの人の悪意を感じつつも、応じざるを得ない立場にあるから、ネイトとアティの間で、ちょっと……というものがありましたが、信頼関係という意味では、かなりのものを築いてるから、アティが素直によりかかって可愛いったらない。素直じゃないネイトも、サリアンに諭されて仕方なく、という体裁をとりつつ、彼女のことを気にかけてる様子が伝わってきてよかったです。リキシス先輩には残念ですが……っていうか、彼も意外と思い切ったことするのね。

さて、思わせぶりなクロセ先輩の行動の秘密が明らかになりましたが、いまだ父の秘密には近づけないなあ。すぐそこにありそうなんだけど、届かないもどかしさを感じますが、そんな思いがぶっとぶぐらい、サリアンがすごかった。

天使のような優しさを見せて、「守る」とはどういうことかを教えてくれて、かと思ったら、もうひとつの顔を見せてくれて。この別の顔がすごくて、うわー、やばいよ、格好いいよ!最後に爆弾をしかけてくれるあたりも、素晴らしかったです。

父の話や「銀の泉」はいろいろ気になりますが、それ以上に本気になったサリアンとエルシオンの対決が気になります。

獅子の城と銀の泉―聖鐘の乙女 (一迅社文庫アイリス) - 本宮 ことは

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