あたしは死なない。
少なくとも、どうすれば死ぬのか、あたしにはわからない。
死なないあたしに終わりなんてあるのだろうか。
「エンジェルダイヴ」が発症しそうなふたりの少女・お嬢様な香耶と内気な奈々を保護するために、北極星に所属する四人が動き出す第二部第三弾。今回は、殺人を禁忌と思っていない北極星のメンバーを保護することになったすずたちの前に、イコンから恐怖の女王(ホラークイーン)が刺客としてやってきて……というお話。
うわ……こうなるのか。エンジェルダイヴによって、それまでの平穏が一転するというのは、どれほどの重さなのかがよくわかる。
力があるということは、その力の脅威にさらされることでもあり、そんな力を束ねる組織にも疑念が沸き、心の安らぐ時が無く、ごちゃっとした感情から総てを投げ出したくて、でも逃げられなくて。
そんな心の追い詰められ方と、変質により、本来の自分ではないという思いから、人を好きになっていいのかなんて考えてしまう姿が、とても辛かった。
それだけに、支え合うことができるかもという希望が見えたときには嬉しくなったモノですが……招かれざる客たちが生み出す悲劇に胸が痛んでしょうがなかった。
一方、イコン側は双子姉妹が動き始めましたが、なんだこの圧倒的な力は。ジョジョかと思うような「恐怖の女王(ホラークイーン)」の能力の一端にしびれましたが、何が起こるか分からないのがエンジェルダイヴなんですね。アドバンスからとんでもない展開は、正直驚きましたけど、解決に至るまでの道のりがあっさりだったのは、ちと物足りなくもありました。
まあ、ここはどちらかといえば、すずたちの心を描くほうが大事だったんでしょうけど。
もうひとつの世界というかトワコ方面では、次々に驚きの情報が見えてくるけど、彼女自身はただ流されるままって感じなんですね。かつて出会った少年の笑顔は忘れられないみたいですが、はたして二人は出会えるのかしら。大いに気になるところです。
ANGEL+DIVE CODEX 3 (一迅社文庫 し 1-8)
十文字 青
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