「逃がしはしねーぜ。おまえは俺たちに夢を見せたんだ、その責任は取ってもらう……!」
地軸転倒により崩壊した世界は、リヴァイアサンと呼ばれる海獣に脅かされるようになった。彼らに対抗できるのは吸血鬼のみ。そこで人類は吸血鬼と共存して、リヴァイアサンから島を守ることにした。ここ、大蒜島では、三人の吸血鬼と、ひとりの吸血鬼を調教する転生師がいたが、そこへ流れの転生師・顕九郎と吸血鬼・姫乃がやってきて……というお話。
日の光を浴びたら灰になるという吸血鬼を、夏の海辺で戦わせるという発想がすごい。7日間のインターバルで元に戻れるとはいえ、吸血鬼の数が減れば、海獣の驚異は格段にあがるということで、どうやりくりしていくかという苦労と、他の島との協力関係が肝となっていく展開がおもしろかった。
ちなみに吸血鬼は突然変異でなる。噛まれても吸血鬼にはならない(少なくともなるという描写はない)
島の状況はよくなく、さりとて遠回しに脅迫してくる連合の配下に入るのは、独立を守ってきた信条が許さないってことで、板挟み状態が続いてたところに、顕九郎がやってきたのは大きかったですよね。
流れと言うことで、信頼を勝ち得るには、力を見せるしかなく、幾度かの戦いと、吸血鬼の転生における手腕と、軽いようで謙虚な態度に、だんだんと島の人たちが信頼を寄せていくのが伝わってくるところがよかった。中でも、端から反発してた吸血鬼のひとり・海景との間に、築けた思いは個人的に印象に残ってます。
顕九郎を狙うものが、島全体に脅しをかけてくる場面では、彼のトラウマを刺激するものがありましたが、そこをはねのけて立ち上がった思いと、彼をサポートした人たちの思いがとてもよかったです。
しっかし、姫乃さん、すっげー強いなあ……。
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- 著:六塚 光 イラスト:CH@R(ちゃあ) 「逃がしはしねーぜ。おまえは俺達に夢を見せたんだ、その責任は取ってもらう……!」 約二ヶ月二週間の積み。六塚...








