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[本宮ことは] 聖鐘の乙女 谷間の百合と水の乙女

「協力なさい。いいわね?」
「でも……」
「じゃないと、バラすわよ」
そう言って、ニコリと笑ったマデリーンの顔がとても綺麗に見えたのは何故なのだろう。
「あなたが — 本当は女の子だって」

音楽家だった亡き父の楽譜を探し出すために、弟のサディの名でロウエン王国の聖楽学院(女子禁制)に入学したアティーシャが繰り広げる騒動満載のスクールライフ第四弾。今回は、クラスメイトであるトールディに誘われて別荘へいったら、そこで出会った少女マデリーンの恋に協力させられることになり……という夏休み物語の前編です。

やばい。アディの天然っぷりが半端じゃなくなってきた。
これまでもその愛らしい姿と言動で数々の男を魅了してきてましたけど、堅物なリキシスすら揺れるとは思わなかった。本人の好意は本ものなだけにたちが悪いですね。といいながら笑いが止まらない。

さて、恋する乙女・マデリーンに秘密を知られたことで、彼女の恋のお手伝いをすることになったアディですが、よくある話でありながら楽しませてもらえるからさすがです。ツンとしながら優しさを醸し出すマデリーンの可愛さあってのことですよね。

可愛いといえば、先輩ネイトがとても可愛く感じたのは僕だけでしょうか。危険な目にあわせたくないからといってアディを怒らせる不器用さに悶えそうになった。ジェッツが参戦してきたら、おもいっきりかばおうとするんだから、まったく、素直になっちゃえばいいのに。
サリアンの思わせぶりな言葉は、本音なのか、それとも炊きつけるためなのかわかりませんが、「フィスハの願い」話が描かれるであろう後編では、ぜひとも先輩方に駆けつけてほしいものです。

谷間の百合と水の乙女―聖鐘の乙女 (一迅社文庫アイリス) - 本宮 ことは

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