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[十文字青] ANGEL+DIVE CODEX(2) NIGHTMARE

工藤は違った。
俺たち。
そう言った。
すずは笑ってしまいそうになった。どうでもいい、そんなこと。よくないのかもしれないけど、こんなときに考えるようなことじゃない。今は足を動かせ。走れ。走りつづけろ。そうしてどこかにたどりついたら、知ることができるだろうか。知りたい。答えが欲しい。あたしたちはいったい何なの?誰があたしたちをこうしたの?何のために……?

「エンジェルダイヴ」が発症しそうなふたりの少女・お嬢様な香耶と内気な奈々を保護するために、北極星に所属する四人が動き出す第二部第二弾。今回は、既にアドバンスしていたターゲットの保護に向かうお話です。

一歩一歩丁寧に描写されて見えてくる展開は、何があるわけでもないのに、重くのしかかってくるものがあります。ターゲットとなった三王丸莉子が対人恐怖症になっていく過程は、どこか狂気を感じるものがないわけでもないんだけど、でもほんの些細なことが気になって動けなくなるあたりは、気が弱い人ならありえそうなことだし。一方のすずたちは、同じような過ちを繰り返したくないが故に焦って……気持ちの空回りというほどでもないんだけど、助けたいと思う気持ちがどこかずれてしまうところがやるせなく思いました。

そんな具合に不安に襲われる物語の中、日々野の話が絡んでくると、また別の興奮を覚えてしまうのは、CODEXなしの物語にやられてるからなんだろうなあ。あれから日々野はどう過ごしてきたのかは、少しだけ見えるけど、でもまだまだ謎があって、そんな彼についていく桜慈は何を見ているのか……ああ、見えないところがもどかしい。

さてさて、化け物のような強さを見せるナイトメアはさておき、第三勢力かと思ったら味方?な指名手配犯の派手な動きがありながらも、どこか停滞してた一冊でしたが、最後はやられたなあ。たった一言で一気にテンションをあげてくれました。この人たちはどう絡んでくるんだろう?
異変の元凶話もあるので、次あたり一気にきてくれるかもしれませんね。今からワクワク。

ANGEL + DIVE CODEX〈2〉NIGHTMARE (一迅社文庫) - 十文字 青

ANGEL + DIVE CODEX〈2〉NIGHTMARE (一迅社文庫)
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