「ある意味ではそうかも。ウイルスとは違うらしいけど、それに似たものに感染して、発症することで、デイジェネレータは生まれるみたいだから」
「原因はわかってるの?」
「エンジェルダイヴ」
「……天使が、降りてくる……?」
「って呼ばれてる。それが、あたしたちがこんなふうになった直接の原因」
「エンジェルダイヴ」が発症しそうなふたりの少女・お嬢様な香耶と内気な奈々を保護するために、北極星に所属する四人が動き出す第二部スタート編。
これは一気にきたなあ。
追いかける四人の行動には、早く接触しちゃえばいいのにと思いながらも、言い出せない心の内も理解できて、なんとももどかしいし、一方の少女二人の関係は、一見主従のようで、実はお互い依存しあっている様子が見えてきて。
この二つの流れが出会ったときに、コミカルのようで切ないやりとりがあったり、複雑な心理が生み出す人間関係にゾクゾクしたりと、とても面白かった。人を想うドキドキと、不安から生まれてくるドキドキを感じて、ページをめくる手が止まらない。
こういった心理的仕掛けを使った盛り上げ方が、ほんとうまくて、これに入り込んでしまうと、「エンジェルダイヴ」を巡り、イコンとの争いが始まったときの彼女の選択が心に痛くなるんです。
たらればを言ってもしかたないと思いながら、それでも考えずに入られない悲劇に、胸が詰まるものがありました。
第二部ということで、第一部のメンバーは出てこないけど、しっかりと心をとらえてくれるお話だったなあ……と言おうとしたら、最後の章で第一部のメンバーが出てきてくれました。しかもこんな形でか。
過去に囚われすぎているものたちが動き出しはじめましたが、これからの展開が、読んでるこちらにとって、さらに心痛むことになりそうで、ああ……。
今から続きが気になって仕方ありません。
ANGEL+DIVE CODEX 1 (1) (一迅社文庫 し 1-4)
十文字 青
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