「サディ、今、君、どんな顔してるか、わかってる?」
涙でいっぱいになったアティーシャの大きな瞳を見つめながら、サリアンはそう言うと、白い手を伸ばした。アティーシャの頭の上にふわり、と手を置く。
「泣かないでくれ。……頼むから」
音楽家だった亡き父の楽譜を探し出すために、弟のサディの名でロウエン王国の聖楽学院(女子禁制)に入学したアティーシャが繰り広げる騒動満載のスクールライフ第三弾。合奏コンクールに第二王位継承者エルシオンがやってくることになり、学院内がコンクールの練習一色になり……というお話。
陰謀劇とかその辺の話はまるで進まないので、ちと物足りないところはありますが、怪しい人が出てきたので、次あたりに期待かな。例の先生についてはともかく、エルシオンもなにやら不穏な雰囲気があるのが気になるところ。そんなにサリアンは気になる存在なのかしら?
今回のアティーシャは、歌だけはうまいので、他クラスの歌指導することになったんですが、当然のごとく嫉妬のまなざしがあったりして、いろいろ騒動が起こるんですが、そこを一緒に教えて回るクロセ先輩がいい味だして仕切ってくれてました。
軽く見せて、大切なところではビシっと決める姿にやられた。
お堅いリキシスとのコンビは、今のところ、アティーシャを介してしか見てませんが、本人を目の前にしたら絶対言わないような信頼巻が見えて、とてもいいので次は是非目の前で二人のやりとりを見てみたいところです。
そういえば、このクロセも何やら秘密があるようだけど……敵にはならないかな?ならないといいな。
お色気魔人やサリアンのオーラにクラクラきてるアティーシャの様子には、いつもながら楽しくなってしまいますが、やっぱりネイトとの交流が一番いいな。秘密を共有していることもあるけれど、何かと優しいネイトとダンスできたのは、アティーシャにとっていい思い出になったんじゃないかなー、なんて思ってにやり。
雨の音符と虹のメロディ (一迅社文庫アイリス―聖鐘の乙女 (も-01-03))
本宮 ことは
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